米大統領選の混沌を傍目に、日経平均株価は、29年ぶりの高値を付けた。
ドル円が1円近く上がり、103円台前半になったにも関わらず、全く無反応で値を飛ばしている。
大統領選の混乱の長期化を見越した空売り勢が押され、買い戻しを余儀なくされているようだ。
混乱の長期化予想は的中しているのだが、肝心の株価が逆に動いている。
昨日も書いたように、この相場事態には違和感がある。
しかし、違和感はあるものの、今起こっている現実がすべてなので、受け入れるしかないであろう。
トレンド追従型であれば、この動きに乗っていくのだろうか。
円高傾向にあるのは気になるところだが、このままバイデンが大統領になるのであれば、現状のシナリオ通りなので、このトレンドはしばらく継続するのかもしれない。
自動車株は復活した?
そのような中、本日も決算ラッシュとなったが、なかでもトヨタとホンダの決算が光った。
トヨタ自動車の21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は、前年同期比55.1%減の7288億円に大きく落ち込んだものの、通期の同利益は、従来予想の8900億円から1兆7600億円と97.8%も上方修正した。
下期のV字回復も見事なものだが、7-9月期の最終益も前年同月比△11.3%と、大きく持ち直している。
また、ホンダも、21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は、前年同期比53.0%減の2722億円に大きく落ち込んだものの、トヨタ自動車と同様に、通期の同利益は、従来予想の3650億円から6600億円に80.8%上方修正した。
こちらは、7-9月の最終益は前年同月比+22.6%と、早々と足元で持ち直している。
これで、自動車株は総じて持ち直しており、早期のV字回復が鮮明となった。
自動車産業は、日本経済にとって大きな牽引役なので、中小企業への波及効果も大いに期待できるだろう。
この流れだと、大型バリュー株に資金がシフトしていきそうな気もするのだが、個人的には、一貫してデジタル銘柄で勝負したいと考えている。
残念ながら、マザーズは本日下落してしまったが、世の中は既にゲームチェンジしていると思っているので、これから成長するのはデジタル銘柄以外はあり得ないと感じている。
オールドカンパニーは、今後、何等かの変化をしていかないと、大企業といえど生き残れない。
どうチェンジしていくのか、そこを見極めないと、投資対象とはならない。
ここからの市場の変化は、とてつもなく早いと思う。