
昨年5月5日のブログ!
逃げは恥だが役に立つ、というドラマもあったが、
逃げることは恥でも何でもなく、時として有効な戦術と成り得る。
孫氏の兵法にも、「三十六計、逃げるが勝ち」とあるように、古より兵法として活用されてきた。
しかしながら、いつの頃からか、逃げるのはよくないという風潮が大勢を占めるようになってしまった。
そしてこの頃から、妙に生きづらくなってきたような気がしてならない。
プロパガンダ的な扇動ではなく、一人一人の個と向き合う必要がある。

GWも残すところ2日となり、五月病という記事を多くみかけるようになった。
10日間も休みがあったので、今年はより一層注意が必要であろう。
最近では、子供への配慮が広まりつつある。
子供が学校に行くたくないと言ったら、「無理せずに休んでいいよ」と言ってあげる。
一昔前であれば、「頑張って学校に行きなさい」というのが定番であった。
行きたくないというのは、怠けている、気が緩んでいるだけだとの捉え方だ。
今にして思えば、随分とひどい言い草だと思う。
どれほど苦しいのか、子供の立場になって考えもせず、一方的な価値観の押しつけ。
子供の側からしてみると、最後の拠り所の親にも分かってもらえず、居場所がなくなる。
これほど辛いことがあるだろうか。
後悔しないよう向き合うことが必要だ。
しかしこれも、子供だけの話ではない。
社会人にしても同様であろう。
GW明けは、会社に行けない人が続出する可能性がある。
なぜ、会社に行きたくないと思うのか?
上司との折り合いが悪いなどの人間関係。
仕事が面白くない、辛いなど…。
理由は様々あるだろう。
これも良くいわれるのが、人間関係の問題はどこにでもあるから、これを理由にして会社を辞めるのはダメだと。
これは果たして正しいことなのだろうか?
確かに、人間関係は職場だけでなくあらゆるところに存在する。
よって、上司が嫌い、合わないから辞めて転職しても、同じ問題に直面するというのは事実であろう。
しかし、今現在、嫌で嫌でしょうがなく、耐えがたいものであるならば、我慢して頑張る必要があるのだろうか。
体調を崩してまで、頑張る必要があるのだろうか。
自分の体、精神より会社って大切なの?
そんなことは分かっているけど、親や妻などの周囲がそれを許さない。
それも事実で深刻な課題。
親は、世代が違うので、我慢することが当たり前の時代を生きてきている。
よって、辞める=甘えている、と捉えてしまう。
しかし、親の世代は、頑張れば時代が開けてきた。
経済がどんどん発展し、欲しいものが手に入るようになるなど、頑張れば生活が豊かになってきた。
でも今は違う。
親世代のおかげで、生まれながらに生活は豊かだ。
何を目的に働くのか、その意味が薄らいでいる。
また、会社に尽くせば報いてくれるという時代でもない。
会社自体も、頑張れば発展できるフェーズは終わり、どこに向かい何をすればよいのかが明確になっていなので、社員への風当たりはますます強くなっていく。
このような背景なので、親の忠告も過度に気にする必要はない。
妻の反対はなかなか深刻だ。
生活をともにする家族なので、心配するのも当然だ。
夫の身体はもちろん心配だが、家族の生活も心配になる。
子供がいれば尚更だ。
よって、ここは、じっくりと納得するまで話し合うことが大切だ。
一方的に気持ちを主張するのではなく、妻の考えもしっかりと聞くことが必要。
家族のためを思っての決断も、家族が不和になってしまっては本末転倒になってしまう。
でも最後は自分の決断だ。
自分の身体は自分が一番よくわかっている。
おかしくなってからでは取り返しがつかない。
ここは、よくよく考えてほしい。
また、世の奥様方も最終的には理解してほしいところです!