オーストラリアで、スーパーラグビーが、7月から再開されることが決まった。
コロナ禍で、せっかくのラグビー人気も萎んでしまっただけに、再開が待ち遠しかった。
また、濃厚接触の最たるものである、ラグビーが始まるということで、何か鬱屈していたものが晴れ渡るような、解放感を覚える。
もちろん、まだまだ警戒しなかればならない時期ではあるのだが、気持ちだけでも解放感に浸りたいものだ。
一方で、最近の満員電車の復活には、絶望感しかない。
まるで、コロナなどなかったかのように、通常出勤モードになってしまっている。
せっかく、テレワークでも業務が可能ということが分かったのに、すぐに元に戻そうする思考停止の考えは、理解できない。
まだ、会社は、従業員に、我慢レースを強いるのであろうか。
ジョブ型雇用への転換
今の日本的な雇用形態は、「メンバーシップ型雇用」と呼ばれている。
これは、勤務地や仕事の内容に制限をつけないで雇用するもので、要するに、会社が、自由に従業員を異動させられるということだ。
部署も変えられるし、仕事も変えられる。
そして、この最たるものは、勤務地を変えられるということだ。
これに対して、「ジョブ型雇用」というものがある。
これは、雇用契約で、あらかじめ業務内容や勤務地を決めるというもので、この場合、合意のない転勤は発生しない。
世界のスタンダードは、このジョブ型雇用になっているのだが、会社にとっては、メンバーシップ型雇用の方が都合が良いので、なかなか変わっていかない。
古い体質の会社は、何かにつけて、変わることが出来ないのだ。
変化に対応できない会社は衰退する
ベンチャー企業と大企業を対比してみるとよく分かる。
ベンチャー企業がなぜ優れているのか、不思議に思ったことはないだろうか。
だって、ベンチャーよりも、資本も技術も人材も豊富な大企業であれば、ベンチャーに出来ることなど、すぐに出来てしまうはずだ。
でも現実は出来ない。
理由は、単純明快、変化できないからだ。
会社には、いろいろな種類がある。
世の中が激しく変化している時に、
① 先頭を走って、その変化を引き起こしている会社
② その変化に、なんとかついていこうとする会社
③ その変化に、全くついていけない会社 だ。
①がベンチャー企業、③がオールド企業ということなのだ。
デジタルトランスフォーメーションって何?
デジタルの分野は、更にこの変化への対応が顕著になる。
今、世の中は、デジタルトランスフォーメーション一色となっている。
オールド企業といえでも、流石にここは無視できない。
すると、どういうことが起こるかというと、上の方から、大号令がかかるのだ。
うちも、デジタルトランスフォーメーションをやるぞ!
AIやIoTを使って、新事業をやるぞ!
つまり、何かよく分からんけど、「やれ」という指令だけが発令されるのだ。
上層部からのこの「無茶ブリ」に、果たして、社員は応えることが出来るのだろうか。
そんな打ち出の小槌みたいに、ホイホイと出来たら苦労はない。
そもそも、経験したことがないし、理解もできないので、何をしていいのかすら分からないのだ。
こんな右往左往が、日本の会社の至る所で起こっていると思われる。
こんな状態なので、ベンチャーが活躍できるのだ。
いや、これからは、ベンチャーの時代といってもいいのかもしれない。
主役の交代だ。
ベンチャーは、あらゆる社会課題を解決するために、起業している。
そもそもに出発点が、社会課題を解決して世の中を変えるということにあるので、変化のスピードが抜群に速い。
その手段と方法が分かっていて、かつスピードもめっちゃ速いとなると、もうオールド企業に勝ち目はない。
オールド企業は、そのやり方さえ分かっていないので、むしろその差は拡がるばかりだ。
働き方の多様化
大企業=安泰という幻想は、既に崩れているのだが、まだそれでも、その考えは根強いものがある。
しかし、世の中の変化とともに、今まで以上に会社も新旧交代していくので、今までの固定化された働き方も変化していくであろう。
そして、このコロナ禍で、その動きは加速化していくはずだ。
まずは、一つの会社を定年まで勤め上げるという、滅私奉公的な固定観念を打ち壊していきたい。
この固定観念が、何かを起こそうとするときのメンタルブロックになりかねないので、一刻も早くぶち壊すべきだ。
我慢レースなど、強いられる必要はないのだ。
やりたいことをやる。
これが基本。
デジタル革命や社会の変化によって、やりたいことをやれる環境は整ってきている。
外部環境は整っているので、あとは、内部環境。
つまり、自身の心の壁をどう乗り越えるられるか、ということにかかっている。
勝負の時は、もうそこまで迫っている。
これからの人生を楽しむために、行動あるのみだ。