本日の株式市場は、予想外の暴落となった。
日経平均株価は、前日比774円安となる21,530円の安値引け。
売りが売りを呼び、最後は投げ売り状態に。
確かに、先週末のダウの戻しが、思いのほか弱かったので、危うさはあったのだが、前場があまり崩れなかったので、意表を突かれた状態になった。
一部のメディアで、利益確定売りに押されたとの見出しがあったが、そんなことはないだろう。
売り方の仕掛けが功を奏し、狼狽売りとなり、一瞬のことで買い方も手がだせなかったのかと思われる。
いずれにしても、暴落したことが現実であるため、しっかりとこれを受け止め、対策を講じていく必要がある。
コロナ第2波を警戒
最も警戒すべきは、コロナウイルスの第2波であろう。
アメリカは、経済優先に舵を切ったはいいものの、感染者数が減っているわけではない。
先週末も、フロリダ州で過去最高の感染者数を記録するなど、第2波どころか、第1波が未だ継続中の状態だ。
そこへきてのデモだ。
平和的なものから、暴動にいたるものまで、今までの自粛が何だったのかといわんばかりの、超密状態になっている。
これは、誰がどう見ても、今後、感染爆発が起こるだろう。
トランプ大統領は、どういった対策を打ち、これを鎮めることができるか、とても難しい局面に立たされているといえよう。
日本への影響は
日本でも、人種差別に抗議するデモが、拡がりだしている。
先週末は、東京や大阪で、数千人規模のデモとなっている。
何か、政治的な意図を持つ過激派に扇動されている感もあるが、これも、コロナの観点からはリスクでしかない。
日本国民みなで、あれだけ頑張って自粛したのに、何だったの?ということになりかねないので、これ以上拡大しないことを祈りたい。
本日の、東京の新型コロナウイルス新規感染は48人で、2日連続で40人超えとなった。
しかし、この程度の感染者数では、国や都も対策は変えないだろう。
既に、経済復興モードに転換しており、小池都知事も「これまでは自粛ばかりお願いしてきたが、これからは自らを守る自衛の時代。自粛から自衛への局面ではないか」と話している。
要するに、コロナは、自己責任となったのだ。
言い換えれば、危険性は低いとされたのだ。
結局第2波とは…
アメリカは、引き続き感染爆発の危険性はあるものの、まだ第2波とは言えず、第1波の継続だ。
日本は、ほぼ収束しており、危険性はないと判断している。
では、どこで第2波が起ころうとしているのか?
まだ、何とも分からないが、中国でまた感染が拡大しつつあるようだ。
北京で、週末に100人近い感染が確認されたのだ。
孫春蘭副首相が、14日の国務院会合で「感染拡大のリスクは非常に高く、さらなる感染の広がりを阻止するためには断固たる決定的な措置が必要だ」と訴えているように、中国は今試練に直面している。
そして、最大の懸念は、このウイルスが、今までより強力な新型かどうかということだ。
もし、不幸にも、変異した強毒性の新型であるとしたら…。
これが、第2波が脅威といわれる所以だ。
今後は、正確な情報公開を願いたい。