本日の日経平均株価は、2日続伸の131円高となった。
が、しかし、前場は500円を超える上昇になったものの、引けにかけて失速した。
さすがに、買われすぎとの判断で、買い方もビビってきたのではないだろうか。
また、日経平均は上昇したものの、東証1部全体で見てみると、値下がり銘柄が6割強あり、勢いは衰えたと見える。
肝心のマザーズ市場は反落し、残念ながら2.1%もの下落となってしまった。
25日線を突破することが出来ず、25日線と75日線の間をウロチョロする冴えない展開が続いている。
この25日線、かなり垂れてきているので、とても狭いレンジになってしまっているのが現状だ。
75日線は踏ん張っているので、この25日線が上向きだすと、やっと復活の狼煙となるかもしれないので、期待して待ちたい。
百貨店の凋落
コロナ禍で、業界ごとの明暗がはっきりとしてきている。
観光業、飲食業と厳しい業界は多々あるが、百貨店業界も相当厳しい状況に追い込まれている。
10月の全国百貨店売上高は3753億円で、既存店ベースで前年同月比1.7%減となり、前年実績を13カ月連続で下回る結果となった。
コロナによる外出自粛が響いているとはいえ、13か月連続となると重症だ。
しかし、よくよく見てみると、13か月連続となると、昨年の10月から下落が続いていることになり、明らかにコロナ以前から発生している現象だ。
つまり、この営業不振の要因は、コロナの影響はあるにせよ、根本的に需要が減退しているといえる。
そもそも、百貨店の顧客は誰なのだろうか。
既に、百貨店というブランドイメージは棄損しており、誰も有難がって買い物する人はいないのではないだろうか。
混み合っているのは、デパ地下くらいなもので、それ以外は閑散としているので、根本的にビジネスモデルを転換する必要があるように思う。
ただ、どのように変革するかとなると、なかなかアイデアも思いつかず、なかなか難儀なものになるだろう。
なんでもかんでもデジタル化すれば良いというものではなく、そもそもの価値をどこに置くのか、いや、そもそも置けるのかさえも判断がつなかい。
いきなりディスカウント方向に舵を切るわけにもいかないだろうから、ハイエンドの顧客層をどう囲い込めるのかということになるかとは思うが、どうやるか。
ここは、ある程度の規模は捨てて、思い切って、超ハイエンドの顧客層に絞りこんだニッチ戦略を取る他ないようにも思う。
いずれにしても、今のままではジリ貧は必至なので、大きな変革が必要だろう。
株価も、低迷したまま浮上の兆しが見えず、全く食指が動かない。
もし狙い目があるとするならば、変革の期待が持てる内容のリリースがあった時だろうか。
まあ、当分なさそうな感じもするが…。