今週の日本市場は、どうなるでしょうか。
先週のGW週間が、勝負の1週間だったのですが、個別ポートフォリオは別として、大きな下落はありませんでした。
米国は、金融引き締め懸念で、ボラティリティが高くなっているのですが、今のところ、日本市場への影響は限定的となっています。
では、当面の危機は去ったのか、というと、そうは簡単ではないでしょう。
特にグロース株にとっては、どこまで掘られるのか、まだ底が見えていない状況です。
ということで、今週のイベントを見ていきましょう。
まず、明日5月9日は、ロシアの戦勝記念日です。
ここで、プーチンが何を表明するのかが、注目ポイントです。
恐らくは、今後の展開が左右される内容になるものだと思います。
また、プーチンの健康問題が囁かれており、胃がんであるとか、パーキンソン病であると言われています。
この戦勝記念日を機に、病気療養に入るということもあり得ますので、いずれにしても、大きな境目となることでしょう。
次に、企業決算です。
今週は、決算発表ラッシュですので、これで、前期業績と、今期の業績予想がわかります。
注目は、今期予想で、弱気予想が多いと株価下落、現状維持だと横ばい、増益予想が多いと上昇ということになるかと思います。
中でも、トヨタ自動車がどのような決算予想を出してくるかが、ポイントです。
自動車業界は、足元、半導体不足などで減産が続いていますので、経営環境は宜しくありません。
以前は、6月以降に回復に向かうと言われていましたが、これが後ろにズレる懸念も出てきています。
そうなると、厳しい業績が予想されるわけですが、円安効果もありますので、どうなるかです。
注目の決算発表は、5月11日の予定です。
このように、今週は、約3,000社の企業が決算発表を行いますので、ここで、大方の株価形成が為されるはずです。
セルインメイになるのか、バイインメイになるのか、出来れば後者であってほしいと願うばかりです。