今週の相場は、激動の展開となりましたね。
日経平均株価は、週間で700円安、マザーズは80ポイント安となりましたので、どちらかというと新興株の方が受難の週となったようです。
それでも、週末となる昨日は反発しましたので、これで一息つけたと安堵した人も多かったのではないかと思いますが、残念ながら昨日のNY市場が下げてしまいましたので、また、来週は下落で始まりそうな感じです。
まだまだ波乱の相場が続きそうですが、やはり、米国市場よりも、日本市場の方が下げがきついですね。
米国は、下落していると言えど、ダウもナスも最高値から5〜6%程度しか下げていません。
一方、日本はどうでしょうか。
日経平均は10超、マザーズにいたっては、20%弱も下げていますので、弱々です。
戦後76年経った今もなお、軍事・経済面ともに属国のままなのでしょう。
市場が海外の影響を受けることは、一定程度はやむを得ないところなのですが、日本は、影響度合いが大き過ぎます。
その理由は、日本人が投資をしないということに尽きると思います。
では、なぜ投資をしないのでしょうか。
それは、日本人のお金に対する考え方が、独特というか歪であることが一因ではないでしょうか。
江戸時代以降、朱子学の影響もあり、金儲けは悪であり、卑しいものであるという考え方が、日本人のDNAに刻み込まれてしまいました。
400年もこの価値観ですので、なかなか変わることはできないでしょう。
いやいや、お金は大事だし、みなお金持ちになりたいと思っているでしょ、という反論もあるかと思います。
しかしながら、根本のところでは、まだこの考えをズルズルと引きずっているのが分かります。
今回の政治施策で話題になっている金融所得課税も、その最たるものです。
株で儲けた「あぶく銭」には、税金を多くすれば良いという発想がそれです。
つまりは、投資で稼いだお金は、卑しいものであるということです。
そして、このような施策には、多くの日本人が賛同するのでしょう。
こんな考えでは、投資が増えるはずがありません。
金持ちになりたいのなら、みな投資をすれば良いのですが、決してやらない。
そして、そのような人たちは、投資をしている人が儲けるのはけしからんと考えています。
つまりは、日本人は、汗水垂らして働いて得たお金は「尊いもの」、投資で得たお金は「卑しいもの」と、差別して考えているのです。
これが、日本株が、いつまで経っても弱い原因だと思います。