年内は、海外旅行は難しいだろうか。
第2波を考えると、やはり、海外はハードルが高いだろう。
旅を生きがいにしていただけに、虚無感しかない。
そんな中、エイチ・アイ・エス(HIS)が、国内263店舗の3分の1に当たる80~90店を、今後1年以内に閉鎖することになったらしい。
HISといえば、格安旅行のはしりで、私が学生時代に大変お世話になったことを覚えている。
最近は、クレジットカードが使用できないことから、利用は遠ざかっていたが、一時代の終焉を感じる。
旅行会社も、コロナの影響で、ビジネスモデルの転換を迫られているのだろう。
旅行業もオンライン化
HISの店舗縮小は、コロナの影響が強いといえども、そもそも既にモデルが陳腐化していたものが、コロナ禍でより顕在化したというものかもしれない。
エクスペディア等、オンラインで旅行予約することが主流となりつつあり、わざわざ店舗にいく必要はなくなっている。
紙のパンフレットを見ながら、店舗で店員と談笑するのも、旅の醍醐味の一つかもしれないが、対面はとにかく時間がかかる。
混みあっていると、待ち時間も長く、非効率極まりない。
その点、Webであれば、空き状況もすぐに分かり、手続きも簡単だ。
しかも、安い。
デジタルネイティブ世代であれば、Webで予約するのは必然の流れであろう。
私も、ここ数年、海外旅行は、JCBトラベルに電話して手配してもらっている。
国内の宿なんかは、すべてネットだ。
こうなると、HISの大規模な店舗閉鎖は、残念ながらやむを得ないもので、合理的な判断だったと思う。
それでも旅行代理店の存在はありがたい
では、HISやJTBなどの旅行代理店が、もう必要なくなったのかといえば、そうではない。
特に海外では、その存在は非常に頼りになる。
初めての国を訪れる時は、何かと不安が伴う。
若い時であれば、バックパック一つで、何とでもなった。
時間も余裕があり、何かトラブルがあったとしても、いくらでもリカバリーできる。
しかし、限らた日程で行く家族旅行ともなると、そうはいかない。
家族の安全確保も必要だし、何かあった時に、リカバリーする時間もない。
そんな時に、現地でお世話をしてくれる、旅行会社の存在は、極めて大きい。
イミグレーションを通過し、空港から出た時に、旅行会社の旗を見た時は、ホッと一息つける。
これからも、ぜひともお願いしたい。
非日常の思い出づくり
子供が大きくなってくると、いつまで一緒にいられるかと、ふと不安になる時がある。
今までは、当たり前のように、一緒に旅に行っていたのだが、いつまで一緒に行かれるのだろうか。
成人するまでの年月を、指折り数えてみると、もうそんなに残された時間がないことに気づく。
平凡な日常の暮らし、それはそれでかけがえのないもので、日々の楽しみである。
その日常の暮らしを積み重ね、子供たちは大きくなっていく。
しかし、後から振り返ってみると、日常の暮らしは、なかなか思い出すことができない。
平和に暮らせていられるのなら、これ程幸せなことはないのであるが、人間とは欲の強い生き物だ。
思い出が欲しくなる。
その点、旅などの非日常は、確実に思い出になる。
あの時、どこへ行って、どんなことをしたか、鮮明に思い出すことができる。
その思い出を、家族で共有できていることも、嬉しさ倍増だ。
だから、お金がなくても、無理してでも、1年に1回は、海外を家族で旅したいと思っている。
その体験、思い出は、お金には代えがたい、貴重なものだから。
そんな旅が、今年はできないとなると、残念でならない。
早く、コロナが収束し、心おきなく旅できる日が来ることを祈るばかりだ。