株式投資家にとって、これからの1年は勝負の年になりそうだ。
安倍総理の辞任は、本当に残念なことだが、安倍総理が果たしてこられた成果は、これからいかんなく発揮される。
これからが本番なのだ。
安倍総理が志半ばで辞任されたことで、日本は今、世界で最も注目される国となった。
そして、後継総理は、アベノミクスを継承する菅官房長官の就任が濃厚となったことで、日本株への関心が今までになく高まってくることだろう。
そこへきて、バフェット先生の日本株投資だ。
このバフェット砲の威力は、凄まじいものとなるはずだ。
バフェット先生が、なぜこのタイミングで、日本株を買うことになったのか。
その理由をよく考える必要がある。
今までの投資を考えれば、当然米国株を買ってくるはずだ。
しかし、そうしなかったのは、米株に割安で有望な株がなかったこともあろうが、世界中で、今最も有望なのが日本株だと考えたからに違いない。
そうでなければ、彼が日本株を買う理由など存在しないではないか。
なので、ここは目先の株価の動向などには目を止めず、強い信念をもって買い進みたい。
ここが、勝負所ではなかろうか。
狙いはデジタル銘柄
では、どの株で勝負すれば良いのかということが、最大の関心事になるのだが、ここは初志貫徹で、デジタル銘柄で勝負したい。
バフェット先生が、商社株を買ったことから、バリュー株に注目が集まると言われているが、これからの世の中を変えていくのはどう考えてもデジタルテクノロジーなので、ここはブレずにいきたいと思う。
NYダウも、この変化が如実に表れている。
NYダウの構成銘柄の入れ替えが8月31日に実施されたが、今回に入れ替えで、企業向け顧客管理ソフト大手の「セールスフォース・ドットコム」と産業機器大手の「ハネウェル・インターナショナル」、そして世界最大の独立系バイオテクノロジー企業の「アムジェン」の3銘柄が新規に組み入れられた。
これを見ても、デジタル銘柄へのゲームチェンジが見て取れるが、代わりに除外された銘柄を見てみても興味深い。
石油大手の「エクソンモービル」、製薬大手の「ファイザー」、航空宇宙・防衛大手の「レイセオン・テクノロジーズ」の3社だ。
エクソンモービルは、2012年までの7年間、米国市場の時価総額トップであった。
産業構造が、完全に変化していることを象徴した入れ替えとなっていることが分かるだろう。
さて、日経平均株価を構成する225銘柄も、このたび定期入れ替えが発表された。
日本化薬を除外し、ソフトバンクを採用することになったようだ。
これには、驚いた。
ここまで、候補としては、カカクコムやすかいらーくHD、またZOZOやビックカメラなどが有力視されてきたのだが、まさかソフトバンクとは。
日経平均採用銘柄には、既にソフトバンクグループが採用されており、親子上場となる。
ソフトバンクは、あまり好きな会社ではないので、個人的にも歓迎できない。
他の日経平均採用銘柄では、ファミリーマートが伊藤忠商事の完全子会社化で除外される見通しなので、どこが代わりに採用されるかに引き続き注目したい。
ここはぜひ、オールドカンパニーではなく、デジタル銘柄にしていただきたい。
日本市場も、名実ともにゲームチェンジする時だ。
期待して待ちたいと思う。