ロシアからの企業撤退が続出しています。
一部、ファーストリテイリングのような見苦しい動きもありましたが、今後も、どんどんと撤退は増加していくことでしょう。
これは、企業倫理に基づいた動きといえば美しいですが、現実的には、ルーブルからの換金が出来ないため、営業していても回収が出来ないことが、主な理由と言えます。
無償の営業など、どの企業でも出来ませんので、当然の帰結となっています。
国際社会の経済制裁が効いていることになりますので、ロシアの経済破綻はもう間近となってきています。
これに対し、無法国家ロシアは、撤退企業を国有化するという暴挙に出ようとしています。
ロシアは、ウクライナに武力侵攻などしていないと、平気で嘘をつける国家ですので、何をしでかすかもうわかったものではありません。
航空機リースも、借りパクしようとしていますので、もうメチャクチャです。
早いとこ潰さないと、世界秩序など、あってないものになってしまいます。
こんな中、サハリン油田の権益を持つ総合商社の動きが注目されています。
欧米メジャーが相次いで撤退していますので、株主からの圧力も強まっていることと思われます。
心情的には、即撤退でしょと思うのですが、日本のエネルギー安全保障を考えると、簡単な話ではありません。
エネルギー自給率の問題もありますが、危惧すべきは中国の動きです。
日本企業が撤退して、代わりに中国がその権益を奪ってしまうと、目も当てられません。
日本の国益と、国際社会からの圧力に挟まれ、難しい舵取りを迫られているわけです。
このように考えますと、やはり、ここは国益を優先せざるを得ないと思います。
平和な時代の前提となる秩序が破壊されてしまった以上、何が起こってもおかしくない世界になってしまいましたので、日本の安全保障方針も転換していかないといけません。
この後に及んでも、この状況をヤバいと思えない人が多いことが、残念でなりません。
総合商社の皆さん、ここは踏ん張りどころですよ。
この危機を乗り越え、権益を守ってほしいと思います。
ここまで、あまり商社株を買ったことはありませんが、応援買いを検討してみようかな?