GDPが、戦後最大の下げとなったようだ。
2020年4~6月期のGDP速報値は、1~3月期から年率換算で27.8%減少し、リーマンショック後の09年1~3月期の年率17.8%減を超える戦後最大の落ち込みとなった。
内訳をみてみると、GDPの過半を占める個人消費が前期比8.2%減となり、外食や旅行などのサービス消費を中心に急減している。
その他、設備投資は1.5%減、住宅投資も0.2%減と比較的軽症であったが、輸出が18.5%減と大幅に凹んだ形となった。
原因としては、自動車の輸出減に加え、インバウンド消費がほぼ消滅した影響が大きいようだ。
まあ、ある程度、予想した結果となったが、改めて現実となった数値を見ると、なかなかの衝撃度だ。
今後は徐々に回復していくだろうが、ここまで凹むと流石に回復する時間はかかりそうだ。
とはいえ、世界を見渡しても、米国のGDP減少率は前期比年率32.9%、英国は約60%、ドイツも30%超と、欧米諸国は日本以上の落ち込みとなっている。
加えて、コロナウイルスの感染者数および死亡数ともに、各国よりも圧倒的に抑え込んでいるので、この状況下では比較的健闘しているともいえる。
本日の日経平均株価も、前週末比192円61銭安とはなったが、もともと先週買われすぎた反動で売られやすくなっていた地合いのなかでの下落なので、あまり気にする必要はなさそうだ。
Chatwork
では、個別株動向を見てみよう。
好決算だったChatworkは、前日比150円高と10%近く上昇して始まったものの、終値は20円安の1,630円と大失速。
残念ながら、好決算で売られるという最近の傾向に、もろに当てはまる結果となってしまった。
近々は停滞する可能性があるが、前回取り上げたエーアイも、今回のChatworkと同じように好決算後売られたが、本日は4%上昇し復調の兆しを見せている。
ここは安いところをコツコツと拾う戦略でいこうかと。
出来高も280万株超と存在感を見せたので、今後の盛り上がりを期待したい。
オプティム
もう一つの注目株のオプティムは、前日比405円安、10%超の大きな下落となった。
これも前週末決算発表をしており、第1四半期の連結経常損益は0.3億円の黒字に浮上し、内容も悪くはなかっのだが、通期計画の12億円に対する進捗率が、わずか2.6%にとどまったことが嫌気された形だ。
確かに、進捗率があまりに低すぎるので、通期計画を達成できるかが不安要素となるが、ここの魅力は、短期的な業績ではなく、中長期的な成長力である。
成長力に疑問符が付く場合は、赤信号となるが、現状その兆候はないので、ここも安いところを拾う戦略としたい。
ただし、3,000円を割り込んでくると、調整局面に入る可能性もあるので、その場合は一旦清算し退避することも考えねばなるまい。
今週は、売り買い両睨みで臨みたい。
高価格銘柄をどう攻めるか
投下資金にも限りがあるので、どうしても高価格銘柄は手が出しにくい。
1銘柄200万円の投資を基準とすると、2,000円の株なら最大で10回分割して買えるが、10,000円の株なら2回しか分割できない。
自分の投資スタイルとしては、買いは少しずつ分割して積み上げていきたいので、高価格銘柄は不向きとなってしまう。
しかし、高価格銘柄が高価格なのは、人気がある所以でもある。
そうなると、成長株投資を基本としている身としては、みすみす投資機会を逸してしまう可能性がある。
現に、監視銘柄であった、チェンジ、BASE、マクアケは手が出せていない。
今後の課題としては、ここをどう攻めるかがポイントになるので、戦略を考えていこうと思う。