やはり、何かが変わったみたいだ。
昨日も、日本株が米国市場に反応しなくなったと書いたが、本日も、ドル円が104円台前半への急伸したのだが、日経平均株価は67円安と小幅安に止まった。
通常であれば、NYダウが200ドル超下がり、さらに円高が進むと、過剰反応するかのように、暴落を繰り返していた。
それがどうだろうか、まるで別人かのように、これらに無反応で独立独歩だ。
日本株が再評価されているというのは、ちと贔屓目しすぎかもしれないが、欧米がコロナ第3波に見舞われているということを考慮すると、相対的評価が高まっているということは言えるのかもしれない。
また、どこかでドスンと急降下する可能性も否めないが、このままの状態が続くことは日本市場にとっては、ウェルカムといえよう。
このような相対的評価の一環になるかもしれないが、ここのところ続々と決算発表が行わており、内容を見てみると、上方修正銘柄が増えてきているのは朗報だろう。
発射台が低かったということもあるかと思うが、投資マインドとしては、好循環をもたらしてくれると思っている。
もちろん、中には、赤字拡大といった内容の企業もあるのだが、ここのところはしっかりと見極めなければならない。
コロナ禍となり早や半年以上が過ぎるので、この段階で何ら手を打てていない企業は、この先の成長はなかなか覚束ないだろう。
そもそも、ビジネスモデルが、ウイズコロナ、アフターコロナ時代に適応していないのかもしれない。
適応していないのであれば、適応できるようビジネスモデルを転換していかなければならないのだが、古い体質の企業であればあるほど、この変化は容易ではない。
もちろん、これらの企業も危機感は抱いていることだろう。
恐らく社内では、変わらなければならないと、声高らかに叫ばれていると思うのだが、どう変えていけばいいのか分からない。
「DX」だ、「AI」だ、「ことづくり」だと世間では言われているので、わが社でもこれらで新規事業をつくらないといけないと、馬鹿の一つ覚えのように叫ばれるのだが、一体どうやっていいのか分からないのが実情だろう。
また、古い成功体験が邪魔をする場合もある。
上層部が、自らの古い成功体験に固執していると、全く新しいビジネススタイルは受け入れられにくい。
上層部に否定されると、いくら面白いアイデアであっても、実現することはなく、その企業は新陳代謝がなくなっていく。
結果、優秀な若手や中堅は、その企業の将来に不安を感じ、我先にと転職していく。
このような企業は、今の日本のオールドカンパニーには多いのだろうと思う。
そして、このような経営陣は、なぜ若手が退職するのか理解できないでいる。
こんなに待遇がいいのに、なぜ辞めるんだ(怒)。
中間管理職のコミュニケーションが足らないんじゃないのかと、とんちんかんな指摘をするのだろう。
その会社のビジネスモデルや、成長性、企業体質が否定されているのに、全く気づいていないのだ。
みなさんの会社は、どうですか?
ここに挙げたような会社であれば、未来はないかもしれない。
後悔しないように、見極める目を養う必要があるだろう。
これからの移り変わりは早いと思うので、是非とも注意していきたい。