GW真っ只中ですが、明日からの相場のことが心配です。
景気後退からの株安懸念が、ずっと燻っていたので、ついにこれが顕在化するのではないかとの恐怖に押し潰されそうです。
そもそも、今年に入ってから、日本市場は調整を続けています。
4月においても、日経平均が1,000円下げ、マザーズ指数が90ポイント下げと、沈没してしまっています。
そこに、これからセルインメイが始まり、更なる下落が始まるとなると、壊滅的なダメージを受けることになります。
その先に、希望があるのであれば、まだ救いがあるのですが、インフレ解消が優先事項であるため、株価対策は二の次となりますので、材料が見当たらない状況です。
年初来安値を更新している銘柄も、多数あります。
先週末では、95銘柄が該当。
業種を見てみますと、食品や電力会社系が多く感じられます。
やはり、原材料高やエネルギー価格の上昇の影響が大きいことが、原因なのでしょうか。
仕入価格の上昇は、ある程度は、売り価格に反映することができます。
現に、食料品にしても、外食価格を見ても、上昇していることが分かります。
しかし、十分に反映できているかといえば、不十分なのでしょう。
急激な価格上昇は、販売に影響が出ますので、メーカーとしても、難しいところだと思います。
結果的に、ジワジワとしか値上げすることができず、利益を圧迫することになってしまいます。
日本は、2%の物価上昇を目指していますが、なかなか難しいところなのでしょうね。
上げようと思えば上げられるのでしょうが、購買力がついていけません。
同時に、賃上げが必要になるからです。
日本企業は、賃上げに後ろ向きです。
では、企業がどこにお金を使うのか。
株主還元するのかといえば、そうでもない。
結果、内部留保が溜まっていくということになりますので、これでは企業は成長できません。
人も企業も成長できない、これが、現在の日本の最大の課題なのでしょう。
まずは、賃上げから始めませんかね。
このままでは、堂々巡りのまま、日本は沈没してしまいますので。