最近、身近の人で、家を買う人が増えている。
子供の進学に合わせての購入というケースが多いが、気に掛かるのは返済の問題だ。
住宅ローンを借りると、大抵の人は35年返済を選択しており、そうなると、今何歳ですかというのがポイントになる。
例えば、45歳の人であれば、完済時の年齢は80歳ということになり、大丈夫ですかと心配になる。
しかし、ほとんど人は、楽観視しているようだ。
なぜなら、退職金で返済すれば良いと思っているから。
そして、こう後押ししているのが、住宅の営業マン。
彼らは、住宅を売るのが仕事で、しかも売ってなんぼの世界で生きる人たち。
あの手この手で、買ってもらえるように、攻撃を仕掛けてくる。
最後の決め台詞は、「みんなそうやって買っていますよ」だ。
みんな退職金で返済しているから、安心してくださいと。
この、「みんながやっている」という言葉に日本人は弱い。
そして、泥沼にハマってしまうのだ。
営業マンは、売ってしまえば終わりで、あとでどうなろうと関係ない。
ましてや、35年後のことなんで、もうその会社にもいないだろう。
なので、結局のところ、完全に自己責任となるのだが、ここのところを真剣に考えていない人がいかに多いことか。
そもそも、退職金が本当に支給されるのか、という根本的な問題もあるが、無事受け取ることが出来たとしたら、確かに住宅ローンは完済できるかもしれない。
しかし、その後の生活はどうなるのだろうか、ということを考えないといけない。
人生100年時代と言われる中、何歳まで働けますか?ということだ。
100歳まで働くから大丈夫だという豪傑は別にして、多くの人には無理な話だろう。
もし仮に70歳や80歳まで働くにしても、60歳以上になれば、収入は激減するはずなので、とても同じ生活レベルは維持できない。
そういった時のために、退職金を充てるというのが生活設計であるはずなのだが、この肝心の退職金が住宅ローンの返済で無くなってしまったら、どうなるだろうか。
年金も当てにならないので、こうなってしまうと、生活が破綻してしまうことは、目に見えている。
こうならないように、決して、営業マンの甘言に騙されてはいけない。
退職金を返済計画に組むこむ愚は、犯してはならない。
もう買ってしまった人は、できる限り繰上げ返済を行い、残高を減らしていくしかない。
早いうちに計画して取り組まないと、取り返しが付かなくなるので、注意したほうが良いと思う。
心配な人は、独立系のFP(ファイナンシャルプランナー)に相談されることをお勧めしたい。
また、FP協会では、無料相談会も実施しているので、そちらを利用されても良いだろう。
後悔しないように、事前の対策を徹底しましょう!
🌟頑張ろう!観光業界🌟