今日の下げはなかなか厳しい。
日経平均もさることながら、マザーズが崩れてしまった。
終始下げがきつく、結局、終値は51ポイントの下落となってしまった。
率にすると、△4.19%。
大陰線となった。
なによりも、ずっと鉄壁の防御力を誇っていた75日線を下抜けてしまったのが痛い。
これで、3日続落、しかも、その間の下げがきつく95ポイントの下げ。
率にすると、わずか3日で10%程の下落だ。
あとは、どこまで下がっていってしまうのかが、大きなポイントになる。
一度大きく下抜けてしまうと、どこまでいくか検討がつかない。
ただ、一分の望みは、10/14高値後の底値で止まるかどうか。
一番底は、11/2の1,146ポイント、二番底は、11/11の1,160ポイント。
今日が3番底となり1,170ポイントなので、もう全然下値の余裕はないのだが、ここで跳ね返すことができれば、チャート上では上向く可能性がある。
明日が決戦となりそうだ。
ビジョンとは何か
さて、企業はビジョンを掲げており、このビジョンに共感できるかが、株式投資する際の一つの判断になる。
最近では、野球の中日ドラゴンズにビジョンがないということが話題になっているほどだ。
この騒動は、中日の福谷投手が、契約更改の際に、将来的なビジョンを明確にしてほしいと球団に訴えたところ、球団代表が、ビジョンがないと答えたというものだ。
正確には、「オーナーが代わって『ビジョンを明確にしなさい』という指摘は我々球団に対してすでに言われていた。契約更改が終われば、そこは取り組まないといけない。今までそういう方針が球団としてなかったというのは事実なので、明文化するという作業はやりたい。このオフにしっかりやらないといけない。」というものだ。
プロ野球は、「勝つことが目的」でそれがビジョンじゃないの?と思われるかもしれないが、それは、企業が「儲けることが目的」でそれがビジョンだと言っているに等しく、正しくはない。
何のために存在するのか、何を目的に球団経営をしているのかを明確にしないと、そのチームは強くはならないだろう。
プロ野球球団でさえこうなのだから、企業ならなおさらだ。
明確なビジョンのない企業は、何のために存在するのか理解されにくい。
これは、投資家に対するものである以前に、従業員に対するものだ。
ここがしっかりしていないと、従業員は、何をよりどころにしていいのか分からない。
結果、その企業の業績は伸びない。
そして、これは経営の問題であり、これが出来ていなければ、経営者失格といえる。
結果、経営者失格の企業の株は買えないので、ビジョンの有無や内容をしっかりと見極めたうえで、投資判断をしていきたいところだ。