昨日のNY市場は、ダウ・ナス・S&Pの3指数ともに上昇しました。
日本市場は、NY市場の影響を受けまくりですが、NYは自国事情で動いており、やはり、世界はNY中心にまわっています。
そのNY市場ですが、昨日は、5月の雇用統計が最大のトピックスとなりました。
その雇用統計は、前月比55万9000人増え、増加幅は4月(27万8000人増)から拡大したものの、市場予想(67万1000人増)は下回りました。
通常ですと、市場予想に届かなければ、株価は下がるのですが、今ではこの法則は当てはまりません。
なぜならば、昨今、株価を左右するのは、量的緩和が継続されるかどうかが、最大の関心事だからです。
今回、雇用統計が市場予測を下回ったことで、景気回復は道半ばということになり、量的緩和の縮小観測が後退したわけです。
そして、米長期金利が、前日比0.07%低い1.557%に落ちついたことで、ハイテク株が多いナスダックが大きく買われたということになりました。
なかなかシュールですよね。
このような相場動向になりますと、日本でもワクチン接種が進み、経済活動が回復すると、景気回復期待から量的緩和縮小観測となり、長期金利が上昇し、新興銘柄が下落するという構図になるのかもしれません。
いやあ、なかなか難しい相場です。
しかしながら、ここのところのマザーズ下落の様子を眺めてみると、既に、この兆候が表れていると思わざるを得ません。
ワクチン普及→景気回復→株価上昇、このような展開は、安易に考えない方が良いのかもしれませんね。
今週の投資戦績
今週は、昨日の暴落の影響が大きく、週間のポートフォリオは、60万円程マイナスとなってしまいました。
引き続き、一進一退の攻防戦が繰り広げられており、胃の痛い状況が続いております。
ここのところは、大きな戦力投入は行っておらず、小部隊のゲリラ戦を展開しているのですが、残念ながら、主だった戦果はあげられておりません。
ジワジワと、防衛ラインを押し上げようとする戦術なのですが、大きな流れを止めることができず、逆にジワジワと後退させられている状況です。
こうなると、歴史の教えの通り、戦力の逐次投入では、犠牲が増えるだけということになってしまいますので、大部隊を投入して決戦を挑むか、もしくは撤退をするのかの判断が必要になってきます。
参謀本部は、決戦を挑むよう献策しているようですが、さて、司令官は、どのような判断を下すのでしょうか。
株って、面白いですね!