本日の日経平均株価は、前日比△156円と下落してしまい、残念ながら菅政権発足のご祝儀相場とはならなかった。
毎日新聞によると、内閣支持率は64%で、第2次安倍内閣発足時の52%を上回ったようだが、マーケットは冷たい反応だった。
結果的には、米国の緩和強化期待が後退したことや、ドル円が104円台に突入したことが重荷になったようだが、サプライズ的な要素がないことから、熱狂的な相場にはならないのかもしれない。
この相場の足を引っ張る一因は、旧態依然としたマスコミの存在なのかもしれない。
新首相初の記者会見で、記者たちの質問には唖然とした。
「森友・加計問題、桜を見る会などについて、追加的検証を…」
えっ、こんな国難の時に、まだモリカケ桜をやるつもりなのか。
コロナでガタガタになった経済をどうするのか、失業・廃業した人たちへの対処はどうするのか、緊迫した国際情勢への対処は、香港・ウイグル問題は、朝鮮半島情勢は、そして拉致問題は…。
問題は山積みなのに、これらには全く興味はないのだろうか。
もはやどうでもいいモリカケ桜を続けることで、問題解決を遅らせたいのだろうか。
こんな状態を見ると、投資家はみな逃げてしまうだろう。
マスコミと野党が足を引っ張り、改革など到底できないだろうと。
菅首相は、こんなアゲインストな国内環境で大変だと思うが、安倍総理をずっと支えてきているので、慣れておられるだろうか。
慣れたくもないとは思うが、ここは総理の手腕に期待するしかない。
アベノミクスの継承はよいと思うし、デジタル庁の創設など具体的な施策も出てきているが、ここは不得意な分野と捉えられており、まだ旗幟を鮮明にしていない外交安保のビジョンを示してほしい。
中国とどう対峙するのか、経済への影響も大きく、世界からも注目されているので、はっきりと方針を示してもらいたい思う。
IPOラッシュが始まる
来週から10月中旬にかけて、13銘柄の上場が予定されている。
コロナ禍でしばらくIPOが中断されたが、再開後は、すべてのIPO銘柄の上場初値が公開価格を上回るなど、まさに絶好調で期待ができる。
しかし、本日上場の「雪国まいたけ」が公開価格を下回り、残念ながら連勝記録が途絶えてしまった。
勢いが止まったのは残念だが、この雪国まいたけは再上場の大型株なので、度外視してもよいと思う。
特にデジタル銘柄は、今後も買いが先行するだろう。
ここで気を付けないといけないのが、直近IPO銘柄からの乗り換えだ。
乗り換えが発生すると、一時的にも値は下がってしまうので注意が必要だ。
そして、銘柄によっては下がったまま浮上しないことも考えられるので、やはりIPOならすべてよしではなく、銘柄を選考することが大切だ。
現に、8月末に上場したニューラルポケットとインターファクトリーも、勢いが陰ってきている。
特にニューラルポケットは、PERが800倍超となっているので、もう少し調整してもおかしくない。
しかし裏を返せば、この銘柄に魅力を感じていれば、この調整段階は絶好の買い場となる。
ここはしっかりと銘柄研究をしていきたいところだ。