本日の東京都の新型コロナウイルスの感染者は、106人。
これで、100人超えは6日連続となった。
特段対策がなされていないので、このままいくと、感染者は増加していくことが予想される。
アメリカ等の感染者数との比較でいうと、全く問題ないレベルなので、あまり騒がなくても大丈夫だと思うのだがどうだろうか。
それにしても、なぜ東京だけに感染者が集中するのだろうか。
いくら、日本の人口の1割があの狭い面積に集中しているとはいえ、さすがに問題となっている「密」にはならないだろう。
とはいえ、感染症とは、人口の密集しているところで感染が拡大するものだとするならば、これは、日本の人口が東京に集中し過ぎていることへの警笛なのかもしれない。
地方創生のためにも、この機運に乗じて、地方移住が推進されることを願ってやまない。
島国は防御力が高い?
日本は、なぜコロナの影響を抑え込めているのか、明確な回答は今のところない。
一致団結する国民性だとか、衛生意識がもともと高いなどと言われているが、どれも抽象的でいまいち説得力に欠ける。
そこで、注目しているのが、島国という特性だ。
米国や西欧の主要国などは、他国と陸の国境を共有しているので、国境管理の徹底は難しいのが現実ではなかろうか。
島国であれば、周囲が海に囲まれているので、これが容易になると考えるのは安易すぎるだろうか。
そこで、封じ込めに成功している他国を見てみると、この島国が多いことが分かる。
台湾は、ここ2週間、新規感染者はわずか3人だ。
この3人も、海外からの訪問者であり、国内での感染ではない。
また、ニュージーランドは、5月に、早々とウイルス撲滅宣言をしている。
残念ながら、現在は感染が発生しているようだが、これも、海外から戻った市民によるもののだ。
オーストラリアも、直近、メルボルンでの感染が広がってしまっているが、もう少しで封じ込めができるところまできていた。
このようにみると、島国が、感染症への防衛力が高いという仮説は、あながち間違ってはいないように思うのだが、どうだろうか。
渡航者の受け入れが最難関
日本は、東京で感染者が100人超となっても、大きな問題にはならないと思う。
今行われている、マスクの着用とソーシャルディスタンスの徹底は、対策としては有効だ。
あとは、在宅勤務へ出来るだけシフトして、満員電車の回避と職場の密を回避できれば、ある程度、経済をまわしながらコロナと対峙できる。
となると、次のステップでの最難関は、海外からの渡航者の受け入れになるだろう。
上に記した、台湾やニュージーランドの例を見てみても、いくら国内で封じ込めても海外からは容易に入ってきてしまう。
ここの見極めと対策が難しくなる。
入国者に、PCR検査と2週間の隔離を徹底すれば、ある程度は防げるとは思うが、これではインバウンドは期待できない。
2週間隔離されるのが分かっているのに、旅行に訪れる人は皆無であろう。
かといって、無条件に受け入れるのはリスクが高すぎる。
こうなると、旅行者の受け入れは、ワクチンの完成後と考えるのが現実的なところであろう。
それは、1年先なのか2年先なのか…。
そして、それは同時に、日本から海外旅行も行けないということになる。
海外旅行に行けないなんて、何を糧に生きていけばよいかと考え込んでしまうが、こればかりはどうにもならない。
しばらくは、国内を旅することにしましょうか。