本日の日本市場は、昨日に引き続き全面高の展開。
NY市場の上昇に釣られた感じではありますが、大方の予想に反し、早い回復を見せています。
しかし、日経平均も29,000円の壁は、なかなか越えられないような動きも観察されますので、ここから更に一段高になるまでの強さは、まだないのではないかと思う次第です。
そもそも、なぜここまで急反発をしているのか、よく分かりません。
市場では、オミクロン株に、重症化リスクがないとの観測があるため、景気下押し懸念が薄れたとの見方もあるようですが、果たして、今回の下げの要因は、オミクロンなのかどうかです。
私としましては、オミクロンは、トリガーに過ぎないと考えていますので、今回の上昇も、これが原因ではないかと見ています。
現に、出来高を見てみましても、盛り上がりに欠けています。
安心感からの買いであれば、もっと出来高が上昇するはずですので。
となりますと、今回の上げは、単に売り方の買い戻しに過ぎないのではないかと思うのです。
VIX指数が急激に上昇しましたので、利益確定をした、ということなのではないでしょうか。
この仮説に立ちますと、この上昇は長続きはしないということになります。
このような機関投資家やヘッジファンドの動きには、注意が必要です。
勘違いして、買わされて、カモになるのはいつも個人投資家です。
今回も、この上げに釣られて、勢いよく買いに走ると、また機関の餌食になるかもしれませんので、注意していきましょうね。
米国はテーパリング、中国は景気後退のリスクがあり、更には、この2大国が激しくぶつかりあっていますので、いつ何時、市場がぶっつぶれるか分かりません。
バブルが崩壊してしまうと、エライことになってしまいます。
過度に萎縮する必要はありませんが、このようなことが起こる可能性もあるということを念頭に置いて、動いていきましょう!