寒波襲来で、寒い日が続く。
日本全国が記録的な大雪に見舞われ、様々な交通障害が発生している。
大雪や寒波は、命の危険もある大変な事象であり注意が必要なのだが、このコロナ禍においては、外出自粛に繋がると言う怪我の功名もある。
日本においては、緊急事態宣言を発令したところで、強制力がないため、国民の良心に期待するしかなく、効果が薄れることは否めない。
また、コロナ慣れというものもあるため、前回の緊急事態宣言時と比べると、銀座の人出が3倍になるなど、自粛ムードは低調なものになっている。
飲食店の時短要請だけでは、効果は限定的なものになると言わざるを得ないだろう。
現在の状況が、本当に緊急事なのかという議論はあるが、医療体制が、国の失政により崩壊しつつある現状を鑑みると、ここで一旦歯止めをかけないと、まずい状況であることは間違いないだろう。
この医療体制の崩壊は、コロナ対応をしていない病院が多いことに起因していると思われるが、民間病院が多い日本の事情を考えると、経営を考えればコロナ対応できないという判断も、医は仁術という倫理面からは逸脱するものの、仕方がない面もある。
問題は、このような状況は、当然に事前に想定されていたはずなので、手当を厚くして経営を支援できる体制をいち早く構築できていれば、このような混乱は発生していかかった筈だ。
これは、完全に国の失態であり、今回の医療崩壊は人災といえる。
感染拡大を阻止する方法
このように、今回の非常事態宣言は、事前に対策を講じることが出来なかった菅政権の失政なのだが、事ここに至った以上は、責任追求ばかりしていても仕方がない。
この事態を改善させる具体策が必要となる。
それには、確実に有効な施策を行うこと以外になく、それは、強制力を持って人の移動を制限するしかない。
ここには、民主主義や経済崩壊など、大きな壁が立ちはだかると思われるが、問題を解決するには、手段は限られるので、思い切った手を打てるかどうかが鍵となる。
ポイントは、メリハリをつけることだ。
まずは、期間を区切りロックダウン(都市封鎖)を徹底して行うことで、感染を止める。
これは、医と食などライフラインを支えるもの以外は、例外なく行う必要がある。
飲食業だけを行ってもダメなので、一般企業全て行わなければならない。
当然、一定期間は経済的ダメージは甚大になるが、この期間を犠牲にしてでも感染拡大を止め、ロックダウン終了後に、経済を完全再開させるのだ。
中途半端な施策でダラダラと時を過ごす愚だけは、犯してはいけない。
そして、当然にこの期間は、収入面での不安があるので、そこを、昨日も述べたように「特別定額給付金」を再度支給すれば良いのだ。
もう、これしかないだろう。
財源の懸念はあるとは思うが、今は緊急事態であり、躊躇している場合ではない。
また、対策が後手後手にまわり、中途半端な施策ばかりを行っている方が、債務は膨張していくと思う。
これは、株でも同じことがいえる、
その企業に経営状態に影響を及ぼす緊急事態が起き、株価が暴落したらどうするか。
① いち早く、損切りして、他社株を買うなど新たな対策を講じるのか。
② ナンピンを行い、現状の延長線の方針を継続するのか。
もうお分かりかと思うが、答えは①だ。
②のナンピンを行うと損失は雪だるま式に増えていくことになる。なぜなら、株価はその後も下落し続けるからだ。
この判断ができるかは、現状を受け入れることが出来るかどうかにかかっている。
起こってしまったことは、もう元には戻らないので、起こった現状を正として、対策を講じなければならないのだ。
こう考えると、今の政府の施策が、いかに愚策かが分かるというものだ。
現状の延長線では、問題の解決にならないばかりか、むしろ被害が拡大するリスクが高い。
ここは、現状を受け入れ、新たな策を迅速に思い切って行うしか、解決の道はない。
これができるのは政治家だけなので、今こそ真の役割を担ってもらいたい。
少しでも早い回復を祈るばかりだ。