人生100年時代が到来している。
長く生きられるようになったものだと、感慨深い一方で、老後がえらい長くなったものだと、不安を感じる人も少なくないと思う。
60歳で定年して、まだ40年もある。
少しばかり気が遠くなる話だ。
会社人間だった人は、40年間も何をするのだろうか。
趣味もなければ、仕事以外のネットワークもないとなると、毎日、暇を持て余すことになる。
挙句の果ては、奥さんの後をついて回るようになり、鬱陶しがられて、熟年離婚という結末を迎える人も増えているだろう。
また、やることがないと、ボケるのも早くなる。
若くして認知症になってしまい、家族に迷惑をかけるのも忍びない話だ。
やはり、ここは早めに人生設計をしておき、定年後に備えておくことが肝要だろう。
老後の備えは3,000万円必要?
また、何よりも、定年後にまだ40年もあるとすると、心配なのはお金の問題だ。
この先、年金もあてにならないとすると、なおさら心配になる。
いつぞやに、老後資金は3,000万円必要だと言われ、日本中がパニックになっていたが、これは誇張された数字ではないだろう。
人生100年時代が現実となると、3,000万円でも足りないかもしれない。
サラリーマンであれば、退職金をあてにすることになるだろうが、実際どれだけあてにすることができるだとうか。
一つネックになるのが、住宅ローンの返済だ。
多くの人が、返済期間が60歳を超えたところまで設定しており、この場合は、退職金で完済することになる。
住宅ローンは、ある種、魔物である。
借りる時は、結構、安易に考えてしまう。
最後は、退職金で返せばいいやと。
でも、現実はなかなか過酷だ。
退職金で住宅ローンが完済されるのはよいが、結果的に、キャッシュがなくなってしまう。
退職金以外に蓄えがあればよいが、退職金をあてにして返済をするわけだから、ほとんどの人は年金頼みの厳しい家計状態になってしまう。
こうなると、60歳で「ハッピーリタイアメント」とはならず、定年後も働き続けなければならなくなる。
では、いつまで??
70歳? 80歳??
これまた気が遠くなる話で、夢も希望もなくなってしまう。
このように、人生100年時代とは、響きは良いのだが、人にとって生きづらい時代となってしまうようで怖い。
こうならないように、今のうちに手立てを考えるしかない。
お金を増やすために出来ること
お金を増やす方法は、大きく3つしかない。
① 収入を増やす |
② 支出を減らす |
③ 運用して資産を増やす |
書いてしまえば、何のひねりもないごく当たり前の話になってしまうのだが、これがなかなか難しい。
頑張って収入が増えたとしても、同時に支出も増える。
収入が増えても、生活水準をキープするのは、実際はなかなかハードだ。
また、子供がいれば、成長につれて、支出は増える一方になる。
習い事に、食費に、衣料費と年々支出は増え、さらに、大学進学のための学費を準備する必要もある。
細かいところは、見直せる部分はあるとしても、抜本的に減らすとなるとなかなか厳しいものがあると思う。
こうなると、残すは、③の運用して資産を増やすという選択肢しかなくなる。
株式投資などの運用となると、博打的な印象で、敬遠する人も多いだろう。
しかし、ここの経験を若いうちから積んでおかないと、資産はなかなか増えていいなかい。
だから、頭から毛嫌いするのではなく、勉強して、経験して、リテラシーを高めていくしかないのだ。
投資もいろいろ
投資と一口にいっても、それな何も株式投資だけが対象ではない。
ミセスワタナベと言われるように、FX(外国為替証拠金取引)もあるし、ゴールドも投資対象となる。
また、不動産に興味があれば、不動産投資もありだろう。
これらは、当然、損失を被るリスクはあるが、しっかりと勉強と経験を積めば、リターンを得ることも不可能ではない。
他にも、「会社を買う」という選択肢もある。
M&Aといえば、企業が行うというのが常識なのだが、最近では、個人でも会社を買うことが出来るのだ。
案件はピンキリだが、300万円程度で買えるものもある。
興味がある人は、「TRANBI」というサイトをチェックすると分かる。
ここは、オンラインM&Aマッチングプラットフォームで、小学の案件も多く掲載されている。
TRANBIのサイトはこちら
会社を買えば、オーナーになれる。
いちから企業するのは自信がない人も、既存企業であればハードルは下がるだろう。
中小企業は、後継者不足という大きな課題を抱えているので、ここのマッチングができれば、買い手良し・売り手良しのWIN-WINとなり、社会課題の解決にもつながる。
そして、老後に働き続けなければならないという、救いのない未来への解決方法にもなり、生きがいもふくめ、検討に値するものだと思う。
会社を買って、オーナーになる。
これは、これからの時代のスタンダードになるのかもしれない。