コロナワクチンの接種が、いよいよ日本でも始まろうとしているが、何でも専用の注射器があるとかないとか、新たな問題が持ち上がっているようで、相変わらずのドタバタ劇。
関係者の方々は、弛まぬ尽力をされており感謝の念は絶えないが、どうしても、対応が後手後手、右往左往してしまっているように見えてしまう。
これらは、リーダーシップの欠如が原因のように思われて仕方がない。
外野の声に配慮しすぎると、対策に一貫性がなくなり、スピードも緩慢なものになってしまう。
特に、このような有事の際は、権力を集中させ、トップダウンで迅速に対処していくことが肝要だ。
是非とも、国には、信念を持って、強力に対策を推し進めていただきたい。
それにしても、このワクチン注射、「針」が相当長いようだ。
ということは、相当に「痛い」ということだろう。
もう恐怖しかない…。
コロナ感染者が減少
さて、統計上、コロナ感染者が減少してきている。
緊急事態宣言の早期解除は、病床の逼迫度合いから見送られてようだが、季節要因もあり、今後も穏やかに減少していくことが予想される。
しかし、隠れ感染者は、恐らく相当数存在するだろうと思う。
もし、企業が、従業員全員に強制的にPCR検査をするとしたら、どういった事態に陥るだろうか。
こんな空恐ろしいことは、絶対に行わないだろうが、こういったことが案外本質を突いているものだ。
現在、民間でのPCR検査が増え、安価で検査できるということもあり、かなり多くの人が利用している。
検査で陰性となれば、安全証明みたいなもので、「この紋所が目に入らぬか」とばかりに大手を振って街を闊歩するのだろうが、もし、陽性であったとしたら、どのような行動をとるのだろうか。
民間の検査なので、陽性反応が出ても、保健所等への通知義務はない。
となると、陽性反応が出たとしても、社会的制裁を受けるのは御免なので、ダンマリする人がほとんどなのではないだろうか。
症状があれば別だが、民間検査を受ける人は無症状だと思うので、何食わぬ顔で日常生活を送るのだろう。
そうなると、これはこれで、恐ろしい話ではないだろうか。
不都合な真実は、このようにして、闇に葬られていく。
氷山の一角だけにスポットを当てて、ガヤガヤ騒いでいても、本質的な解決にはならないのだが、このような虚構の世界で、社会は形作られていくのだろう。
少々、斜に構えて見過ぎかもしれないが、このように考えると、何か虚しくなり、真剣に考えることが馬鹿馬鹿しくなる。
鬱々として、段々と、もうどうでもよくなってくるこのやるせなさ、どうしたら良いのだろうか…。
オリンピックは…
こんな状況であるので、普通に考えたら、オリンピックの開催など不可能なのだが、そこは、様々な大きな利権が絡んでいるので、簡単には諦められない。
それでも、決断の時は迫っているので、悠々とはしておられない状況だ。
昨年、2020年のオリンピック・パラリンピックの中止を決断したのは、3月24日。
ここをリミットとして考えると、あと1ヶ月ちょっとしかないわけだ。
少なくとも、その時までには、感染がある程度収束している必要があるのだが、今の状況を鑑みるに、難しいと言わざるを得ない。
緊急事態宣言の延長も、このXデーを意識したものだが、ロックダウンができない日本においては、抑え込むことはできないだろう。
こんな状況なので、電通も、本社ビルを売却して、現金化を急いでいる。
経済への影響も大きいのだが、「ならぬことはならぬものです」だろう。
森会長発言問題の先にあるもの
さて、森会長の発言を巡る問題が、国際社会を賑わせているが、これを本質的に考えると、事は、森さんが辞める辞めないというレベルの問題ではないことが分かる。
この発言の真相は、「女性を会議に入れると会話が長くなる」という趣旨の発言が、オリンピックの男女平等の精神から大きく外れるというもので、当然にこのような発言は許されるのものではない。
女性蔑視ともとられかねないものであるので、オリンピック云々以前の問題でもある。
しかしながら、発言の内容は問題があるにしても、一方で、これは全体の話の中での一部を切り取ったもので、いわゆる言葉尻をとらえたものに過ぎないとも言える。
よって、この問題のレベル感からすると、謝罪会見の内容はともかくとしても、謝罪し撤回したことにより、終息しても良いものだとも言える。
残念なのは、この謝罪会見を神妙にしていれば、ここまで大事にはならなかったかも、という点だ。
ここら辺の、状況判断の甘さは、政治家として致命傷ではある。
このように、事の本質は、男女平等、女性蔑視というところにあり、これがことオリンピック精神に反するのが問題ということになると、2022年に開催予定の、「冬季北京オリンピック」はどうなるのだろうか。
少数民族のウイグル人などに対する中国の人権侵害が伝えられており、米国務長官は先月、ジェノサイド(民族集団虐殺)の罪を犯していると断定した。
強制収容所内で、ウイグル人女性が迫害を受けているという報道もある。
これらは、到底許されるものではなく、オリンピック以前の問題であり、当然に森発言とは次元が違う問題だ。
こうなると、今、森さんを批判している方々は、当然に、北京オリンピックはボイコットすべきと主張されるはずだ、ということになる。
国際オリンピック委員会も、このように北京オリンピックに波及することを恐れ、早期幕引きを図ろうとしたわけだが、国際世論におされてしまい、言を覆してしまった。
この時点で、ことは、森さんの身体問題という言わば小さな問題から、北京オリンピックどうするんだという大きな問題へと発展してしまったのだ。
どのような形でことをおさめるのか、政治家の手腕が試されるだろう。
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