本日は、保有7銘柄の決算発表だった。
すべて決算跨ぎで勝負したのだが、結果は、残念ながら今一つといったところだろうか。
全般的に、4~6月と比べて、7~9月は若干成長が鈍化してきている。
4~6月期は、コロナ禍最悪期であったため、各社販管費を抑えていたため、利益が通常よりも多めに出ていたのが、この7~9月は、環境が良化した影響からか販管費も通常程度に戻してきている印象だ。
それでも、もう少し、成長を期待させる内容であってほしかったというのが、率直な感想かな。
本日は、中でも特徴的だった2つの銘柄について、触れたいと思う。
Chatwork(4448)
一つ目は、ビジネスチャットを展開するChatwork。
Chatworkの20年12月期第3四半期累計(1-9月)の経常利益は、前年同期比6.4倍の2億8,800万円に急拡大したものの、通期の同利益は、従来予想の2億9,800万円から2億9,100万円に2.3%下方修正した。
これは、甚だへたくそな決算発表だと思わざるを得ない。
1-9月期は、成長は若干鈍化しているものの好調をキープしているのに、通期を下方修正しているので、マイナスインパクトが強い。
この背景に、原因があるのは分かる。
前回までは、レンジ方式で業績予想を出していたので、経常利益は233~363百万円とされていた。
この場合、比較対象となるのは、233~363の中間値である298百万円が採用されるので、結果的に、7百万円の下方修正となってしまったのだ。
まあ、背景はこんなところなのだが、7百万円程度、何とかならなかったのだろうか。
残り3か月なのでギリギリの線なのかもしれないが、この程度であれば、298百万で出しておいても、何の問題もなかったのではないかと思う。
ちょっと、首をかしげたくなる内容であった。
エアトリ(6191)
エアトリは、旅行需要が減退しているため、厳しい決算を予想していたが、案の定、20年9月は、連結最終損益が83.8億円の巨額な赤字となってしまった。
ただ、21年9月期は1.8億円の黒字に浮上する見通しで、足元も徐々に回復傾向にあるようだ。
同社は、20年9月までを第1ステージと位置づけ、この10月からを、「第2ステージの始まり」としてリ・スタートする構えだ。
そのため、20年9月期に約74億円の減損処理済を行い、身軽になって再始動しようとしている。
このような姿勢は、このコロナ禍で俯きがちになっているムードを断ち切り、新たな時代の幕開けを感じさせることができ、とても好感がもてる。
ここまで、資金繰りも含めて大変だったと思うが、このような方針が出せる経営者なら、今後も大いに期待できるし、応援していきたいと思う。
10月度は、単月黒字だったようなので、ここから反転攻勢をかけてもらいたい。
コロナ感染者数が増加傾向なのは気がかりではあるが、冬に感染者が増加するのは当たり前のことなので、あまり大騒ぎする必要はないと思う。
もちろん、マスク着用や3密回避などの予防策を継続する前提であるので、ここを徹底していくべきなのは言うまでもない。
ただ、このエアトリの広告戦略には、やや不満を持っている。
なぜなら、イメージキャラクターが、ロバートの秋山だからだ。
これは好き嫌いの問題なので、どうしようもないことではあるのだが、個人的にはあまり好感が持てない。
ここを変えるだけでも、大きな効果があるのではないかと思うのだが、どうだろうか…。