現在、あらゆるジャンルでオンライン化が進んでいるが、これは一過性のものではなく、アフターコロナの新時代でも常態化していくであろう。
医療分野では「オンライン診療」
長い待ち時間に煩わされることもなくなるし、院内感染も避けられる。
教育面では「オンライン授業」
現在まだ取り組みが遅れているのが残念だが、これは学校教育の革命にも繋がるので、子を持つ親としては是非とも推進してもらいたい。
オンライン授業が常態化されれば、いじめ問題はなくなるのではないだろうか。
いじめを苦にして不登校になる子供たち、決して授業を受けたくないわけではないと思う。オンラインでの授業参加が容認されれば、子供たちとって生きやすい世の中になるはずだ。
ダイバーシティ推進というのが社会的テーマとなっているが、これは何も大人の世界だけのものではあるまい。子供たちにも多様性という価値観は拡大されるべきだと思うがいかがだろうか。
「オンライン婚活」もにわかに脚光を浴びている
婚活サービスを手掛けるIBJによると、お見合いから約半数が仮交際へ発展ているよう、これはオフラインよりも20%高い状況のようだ。
テレビ電話やオンラインゲーム等でデートを重ね、オンラインプロポーズを成功させている人もいるようでなかなか興味深い。新たなトレンドとなるのではないだろうか。
ベースは、生活の基本となる「衣食住」
「衣料」については、ZOZO等オンライン化が進んでいるが、今後はますますこの傾向が強まると思う。店員にコーディネートしてもらいたいニーズに対しては、これもビデオ会議システム等を使用してオンラインでやりとりすれば良い。
いやいや、もうこの先は、アバターが疑似店舗を訪れて服を選ぶ時代になるのであろう。そうすれば、もうリアル店舗も必要なくなり経費節減にも繋がる。
「食」については、まだ店舗に行く人が圧倒的に多いと思うが、これも注文しておけば玄関前に届くという生活スタイルに変化していくのではないだろうか。
ロボットが、「AI」を活用して、その家族にあった食事メニューを考案し、そのメニューに基づいた食材を自動的に発注する。これくらいのことは今の技術でも十分可能だ。
問題は、配送をいかに効率的に行うかである。
現在は、この配送が大きな障壁になっているが、ウーバーのようなイノベーターの参入や、働き方の多様化が進めば解決できない課題ではないと思う。
最後は、私の専門分野である「住宅」。
今は、住宅展示場に行ったり、マンションのショールームに行ったりと、完全にオフラインの世界になっている。
これはこれで楽しい体験ではあるかもしれない。実物を見るということは不動産の世界は重要であるし、五感で感じることも大切である。
しかし一方で、実際に訪問するとなると、移動時間の問題から1日で訪問できる回数は限られる。
また、切実な問題として、担当する営業マンによって当たり外れが大きいのもこの世界の特徴。
時には、生理的にムリという場合もあり、こうなると物件の良し悪しどころではなくなってしまう。
経験したことがない人から見ると、そんな馬鹿なことあるの?と思われるかもしれないが、残念ながらよくあることであり悲劇である。
これも、オンラインでバーチャル訪問し、聞きたいことだけ音声等で確認できれば、効率的でたいへん有意義だ。
移動がないので多くの物件を短時間で比較でき、絞り込んだところにリアルで訪問すればよくなる。
業界のみなさん、スピード勝負ですよ!
10万円はいつ届く?
このように、オンライン化する日常について考えてきたが、課題はどう運用するかとなる。
10万円の特別定額給付金の申請を、マイナンバーを利用するとオンラインで申請でき手続きが早いと聞いたことがあうと思う。
しかし、オンラインで行えるのはなんと申請までで、申請された後は、職員が手作業でインプット等を行うので、書類申請よりも手間がかかるそうなのだ。
こんな本末転倒な話はないわけで、どんだけ役所はアナログが好きなのかと思ってしまうが、運用面を考慮しないとこのようなことが起こってしまう。
今回のコロナウイルスは、いろいろな課題を浮き彫りにしているので、これを機に大きくシフトチェンジしてほしいものである。