本日の日経平均株価は、+171円。
昨日のNYダウおよびナスダックの大幅安の影響を、大きく受けるかと心配されたが、何とか切り返すことができた。
ここのところ、NYの影響をあまり受けないようになっているので、日本株への海外勢の見方が変わってきているのかもしれない。
これもバフェット先生の力なのかと、改めてその存在の大きさに関心するばかりだが、バフェット先生の購入した商社株は、報道の翌日こそ上昇したものの、その後の展開が冴えないのは気になるところだ。
その理由としては、商社のビジネスモデルが日本独特のもので、海外勢には分かりにくいということがあると思う。
バフェット先生は、資源株という扱いで投資したのかもしれないが、特定に一社に絞らず、5社まとめて一緒くたにバルク買いしたのは、その違いが分からなかったのかもしれない。
総合商社、今でも就職先として人気があるのは何故なのだろうか。
イメージだけで、その実態を知らない人も少なくないと思う。
今では、投資会社となっているので、商社というカテゴリーも実態としては合わなくなってきている。
一方で、専門商社といわれる中堅商社は、未だに旧態依然とした口銭商売のビジネスモデルなので、そろそろ時代に合わなくなってきている。
昔から商社は、自社商品がないので、業界に縛られず何でもできると言われてきたが、裏を返すと何もできないともいえる。
会社を変える努力を怠ると、瞬く間にガラパゴス化するのは、この専門商社群かもしれない。
このコロナ禍を機に、思い切ってDXを推進しなければ、もう後はない。
今変わらなければ、残念ながら凋落していく業態といえるだろう。
投資は忍耐が肝要
投資で稼げている人は、どれくらいいるだろうか。
恐らく、比率にすると圧倒的に少ないだろう。
その理由の一つは、忍耐・我慢が出来ないからだと思う。
買った株が下がる、どんどん下がっていくと、耐えられなくなってしまうのだ。
確かに、株が下がり、資産が減少していく様を眺めるのは、辛いことだ。
今まで、コツコツと貯めてきたお金が、一瞬にして溶けてしまうのは耐えがたいことだろう。
このお金(負けたお金)があれば、美味しいものを食べにいけたのに…。
このお金があれば、旅行に行けたのに…。
さらには、車が買えたのに…。
最後は、家が買えたのに…。
こうなると、自己嫌悪に陥り、もう株なんてやってられないと諦めてしまう。
それはそれで、正しい選択なのかもしれない。
続ければ、さらに大きな火傷を負うかもしれないから。
かくいう私も、今までに、1,000万円以上の損害を出したことがある。
リーマンショック後に一回、そして、今回のコロナショックだ。
1,000万円って、普通に考えればなかなかの額だ。
株を経験したことがない人から見ると、とんだ馬鹿者と映るだろう。
1,000万円あれば、まあいろんなことができるだろうし。
でも、そんな私でも、株を始めて20年、まだ生き残っている。
それは、どうしてかというと、諦めないから。
諦めずに続けていくと、知識と経験が蓄積し、対処の仕方が身に付いてくる。
対処の仕方とは、銘柄の選定や売り買いのタイミングもあるが、メンタル面の対処も当然ある。
どちらかというと、メンタル面をいかにケアできるかということが最も大きいかもしれない。
やけになって大勝負してしまったり、狼狽して安値で処分してしまうと、リカバリーできず即退場となってしまう。
そうならないために重要なことは、忍耐力を高めることだ。
そして、冷静に対処することだ。
一度や二度失敗しても、諦めず冷静さを保っていれば、いくらでもリカバリーできる。
そして、これはなにも株だけでなく、人生にも当てはまる。
目先のことにくよくよせず、これと決めた進むべき道を、諦めず、迷わず突き進むことが出来れば、必ず道は開けると信じている。
『この満ちより我を生かす道なし この道を歩く』(武者小路実篤)