昨日のブログでの祈りも虚しく、恐れていたことが起こってしまった。
いつかは暴落が来るぞ、来るぞと、オオカミ少年がもう何人も騒いでいたのだが、ついにその時が来てしまった。
その時が来る前に、何とかして手仕舞っておきたいと、考えるには考えていたのだが、なかなか踏み切れずに、ずるずると今日を迎えてしまったことに、大きな敗因がある。
その原因は、やはり「欲」に勝てなかったということだ。
まだ上がるはずだという、恐らくは根拠のない自信に縛られ、それがもっと儲けたいという欲と相まって、適当なところで売却するという決断・踏ん切りをすることが出来なかった。
この欲というものは、人間の性でもあるので、ここから脱却することは出来ないのかもしれない。
なので、今回のような何らかの大きな外圧がないと、欲には勝てないということだろうか。
下げ相場に転換してしまうのか?
今回の下げは、NY市場の下げに端を発しているのだが、NYの下げは長期金利の上昇が原因となっている。
長期金利の上昇は、言わば景気が戻ってきている証でもあるので、何も悪いことではない。
金融相場から業績相場に移行するということにもなるので、むしろ健全な動きとも言える。
しかし、金融相場で上がり過ぎたということと、株の優位性が薄れることによる資金の退避が起こることを考えると、今後の動きは決して楽観視出来ない。
流石に今日は下げ過ぎの感はあるものの、しばらくは弱含みの展開になることは避けられないと思う。
そして、次の相場がどのようなトレンドになるのかも判断がつかないので、現状の戦略で買い向かうことも出来ない。
となると、もう決断するしかない。
撤退という決断
今朝目覚めて、NYの暴落を知り、かなり嫌な感じを覚えた。
長期金利の上昇は、まだ止まらないのではないか。
そうなると、トレンドは大きく転換してしまうのではないか。
現状のポートフォリオのままで、この荒波を乗り越えることができるのだろうか。
こう考えると、全く自信がないことに気付かされた。
となると、次にくる相場をどう戦うかの戦略を再構築しなけれなばならない。
その為には、キャッシュポジションを増やし、機動的に動ける状態にしておかなければならない。
当然に、暴落が続くことも考えられるので、リスクヘッジのために迅速に動く必要にも駆られた。
これらのことを短時間で考え、何はともあれ、撤退するしかないという決断を下した。
コツコツと築き上げてきた、現ポートフォリオで爆益をあげるという夢は散ってしまうが、やむを得まい。
まさに、「是非もなし」だ。
よって、主力の一角のみを残し、その他全ての銘柄を売却した。
当然、撤退戦となると、無傷ではいられない。
むしろ、損害は多大にもなるのだが、討ち死にするよりはましと考える他ない。
この局面で致命傷を負うことだけは避け、次の機会に望みを託すしかあるまい。
このようにして、2月相場の幕を閉じたのだった…。