今年は、コロナに始まり、コロナに終わる(継続)ことになったが、大晦日ということもあり、1年を振り返ってみたい。
コロナウイルスは、感染当初こそ、その未知なる恐怖からパニック状態となったものの、日本においては、死者や重症者が限定されたことから、最近では、その緊張感が緩みつつあるのも事実だろう。
世界全体を眺めてみると、8,000万人という地球人口の100人に1人が感染する事態に陥っており、欧米を中心に今でもロックダウンが行われているのとは、対照的なものとなっている。
では、日本で実際にどの程度、このコロナによって死者が出たのかというと、感染者22万人に対して3,000人程度だ。
この人数をどう捉えるべきか、絶対数でいえば、大した人数ではないだろう。
ちなみに、世界的には、感染者8,250万人に対して、死者数は180万人。
絶対数は多いようにも見えるが、致死率は2%強程度。
致死率で比較すると、日本は1.5%程度なので、それほど大差はなく、実は世界的にみても、それほど恐ろしいものではないというのが、データ的には見える。
では、今年の日本における全体の死者数は、どの程度となっているのだろうか。
この数字を見れば、コロナの影響度合いが見えてくるはずだ。
厚生労働省の人口動態統計の速報値をみると、1月〜10月の死者数は、全国で113万2,904人。
前年同期が、114万7,219人なので、前年より1万4,315人も減少していることになる。
率にすると、1.2%の減少だ。
これだけコロナで騒いでいるにも関わらず、死亡者数は、1.2%も減少しているという事実をどう受け止めるべきだろうか。
医療業界では、様々な事態が発生しているとは思うが、これらの事象は、マスク着用や手洗いなどの感染予防対策の効果によるところが、間違いなく大きいだろう。
ちなみに、インフルエンザによる死亡者数は932人で、前年同期比で2,289人も減少している。
巷でよく言われているように、コロナの死亡者数は、このインフルによる死亡者数と行って来いの数となっている。
健康が「第一」
このように、死亡者数だけを見てみると、コロナ恐るに足らずということも言えるのだが、結局のところ、全体の死者数を見てみても、個人の実感的には、あまりピンとこないところがある。
やはり、身近な人、特に家族など大切な人がどうかということが、最重要の関心事となる。
この観点で、この1年を振り返ってみると、家族が健康で無事に暮らせたことが、何よりの喜びだろうと思う。
何事も、健康が第一であり、健康であること事態が、最も価値あることだ。
そして、この健康も、体だけでなく、心の状態も大切な要素となる。
投資家であれば、持株が上昇している状態が、メンタル的に健康な状態といえるかもしれないが、日常生活でのストレスをいかに軽減させられるかということが、重要な要素となる。
このストレスは、人によってその中身や内容、程度が違うのだが、私にとっては、嫌いな人、苦手な人との接触をどれだけ減らせるかが、大きなポイントになる。
そういった意味においては、このコロナ禍でのステイホームは、とても心地の良いものとなった。
在宅勤務による接触機会の減少、リモート会議の常態化による対面機会の減少、飲み会自粛による不毛な付き合い飲み会の減少などなど。
これらの新状態により、職場環境は劇的に改善し、それに伴うストレスも超絶的にに減少した。
問題は、この新状態が、来年も継続するのかどうかだ。
世の中的には、アフターコロナにおいて、この新状態に迅速に対応できる企業が21世紀を牽引していくと言われているが、圧倒的多数の企業は、変化を受け入れられないために旧状態へと戻ろうとするだろう。
こうなってしまっては、心のバランスも崩れるわ、会社も衰退するわで、ろくなことにならない。
こうならなうよう、改革を行わなければならないが、オールドカンパニーにとって、この変化は波大抵のことではないだろう。
口先だけは、チェンジすると叫びはすれど、実態は何も変わらないということが多い。
2021年は、企業が将来的に発展していくか、はたまた衰退するかが明確になる年になるだろうと思う。
投資家目線では、変化する企業を発掘することが利益に直結する要素となるが、従業員目線は自身の生き死にに関わる切実なものとなる。
ダメだとなれば、転職するか、企業するしかなくなるが、その決断は早い方が良いだろう。
ここからの衰退のペースはより早いものとなるので、ウカウカとはしていられない。
私自身は、来年末には、会社員を卒業するつもりだ。
そのために、来年1年間、突っ走っていきたい!