先週の日本マーケットは、大変身を遂げ、ポートフォリオに大きな恩恵をもたらしてくれました。
今週も、是非とも、この良い流れを継続してもらいたいものですが、さて、どうなるでしょうか。
好調であったNY市場は、少々息切れ感が出てきています。
NYダウは、直近高値を上回ることができず、75日線を割り込んでしまいました。
ここで直ぐに切り返せないと、調整が長引く可能性が出てきます。
高値から1割程度の調整も覚悟せざるを得ず、32,000ドル台まで切り下がるかもしれません。
一方、ナスダックについては、まだ25日線の上に位置しており、安定圏内に留まっています。
S&P500についても、25日線は割り込みつつありますが、こちらもまだ高値圏を推移しています。
よって、米国株については、ダウの行方に注視する必要がありますね。
ここが更に掘るとなると、ナスやS&Pにも影響を与えることになるでしょう。
このように、米国株がやや心配な状況にありますので、日本株への影響も懸念されるところですが、日本には、政局相場という特殊事情があります。
総裁選から衆院銀選挙と、まだしばらくは面白い政局が続きますので、ここから大きく崩れるような展開は、少々考えづらいのではないかと思う次第です。
自民党総裁選については、立候補は17日までとなっていますが、もう3人で決まりでしょう。
国家観から、個人的には高市早苗一択だと思っていますが、マーケットのことを考えても、この一択ではないでしょうかね。
なぜか国民的人気と持ち上げられている河野太郎は、緊縮財政をするでしょうから、明らかにマーケットにはマイナス。
岸田氏は、消費増税はしないと言ってはいますが、なにせ財務省一族ですから、根本的なところでは、財務省と同一視する必要がありますので、プライマリーバランス重視となると、こちらもマイナスでしょう。
高市さんは、金融所得課税の話もあるにはありますが、これはやるにしても今すぐというわけではなさそうですので、大きな影響にはならないでしょう。
むしろこちらは、プライマリーバランスよりも経済成長優先の政策ですので、マーケットには歓迎されるはずです。
さて、このように、総裁選が面白くなってきましたので、今週も話題には事欠かないでしょう。
もちろん、マーケットだけでなく、安全保障上の問題も重要な課題ですので、こちらの視点でも、候補者をみていかないといけません。
覇権主義を貫く中国とどう対峙していくのか、候補者の考えを、じっくりと伺いたいものです。
ここを曖昧にするようでは、所詮、上辺だけの政治家ということです。
真の政治家は誰なのか、しっかりと見極めていきましょう!