明日4日、いよいよ岸田内閣が誕生しますが、マーケットとしては、今のところ歓迎していない様子が伺えます。
先週の日経平均株価は、5日続落となり、1週間で1,500円も下落する大暴落となっています。
米国の長期金利上昇や、中国の不動産問題があるとはいえ、厳しい洗礼が浴びせられている格好です。
ご祝儀相場などどこへやら、全く残念な状態に陥ってしまっています。
ここから、大型の財政出動に動くと言われていますので、盛り返す場面があるとは思っていますが、根本的に、彼の政策というか基本理念が、マーケットとは合わないということではないかと心配しています。
所得倍増と言いながら、実のところは、税金倍増を狙っていると思われてしまっては、全くもって救いようがありません。
なんせ、含み益課税を検討しているとかしないとか。
この時点で、岸田内閣は、ジ・エンドですよね。
もともと、彼には、緊縮財政・増税の匂いがプンプンしていました。
なぜならば、身内が、みな財務省だからです。
財務省の犬と呼ばれているのは、事実なのでしょう。
結局、彼の聞く力とは、財務省の言うことを聞くということなのです。
早くも、化けの皮が剥がれた感があります。
というか、総裁選の間は、巧妙になりを潜めていたということなのでしょう。
こんな増税論など、総裁選の間は一度も議論されていないですよね。
むしろ、彼は、消費税は上げないということを明確にしていましたので、この一点で、完全に煙に巻いたのでしょう。
やられましたね。
ああ見えて、なかなかの策士です。
この成長戦略に反する増税策は、全くもってナンセンスなので、反対する識者は多いと思いますが、問題は、これらの反対論を、聞く人岸田が、聞けるかどうかです。
この真っ当な論を聞けないようでは、ブロック河野と同じですので、ここが彼に正念場となります。
これが出来ない以上は、今回の衆議院選は勝てても、次の参議院選は大敗することになるでしょう。
そして、恒例の、1年政権となるのでしょうね。
まあ、こうなると、どっちでも良いかもしれません。
悔い改めてくれれば、それでよし。
1年政権で終わり、次に高市総理になれば、なおよし。
心配なのは、それまで、安全保障が耐えられるかどうかです。
ここは、岸さんに頑張ってもらうしかありませんかね。
ああ、日本には、なぜこんなに国士が少ないのだろうか…。