昨日のNY市場は、ダウ・ナスともに続落の展開。
下落基調は、変わっていない状況です。
4月の米雇用統計が、労働市場の需給逼迫と高い賃金上昇を示したものの、逆にインフレの高止まりが意識された格好となり、金融引き締めが強まるとの警戒感が勝ってしまいました。
また、長期金利の上昇も重荷となりました。
米10年国債の金利は、3.1%を突破したのも響いています。
ここ10年を見てみましても、最高値は、2018年の3.261%ですが、ここは容易に超えていくでしょうね。
そうすると、どこまで上昇し続けるのか、という点が、最大の関心事となってきます。
この不安というか、懸念が、燻り続けのが、相場にとってはよろしくないわけです。
いつまでも、織り込めない状態が続いてしまいますので、どこまで行こうが構いませんので(いや、あまり弾けてしまってもいけませんが)、早く確定させたいところです。
それにしても、ナスダックは、かなり調整してきています。
昨年11月の高値からは、3割弱も下げていますので、どこかで反発があってもおかしくない状況ではあります。
また、多くの銘柄が、半値以上下げていますので、全体的に見ると、指数以上に下げている印象です。
これは、下落基調ながらも、割と堅調な銘柄もあるということです。
その代表銘柄は、テスラとアップルでしょう。
どちらも、下げてはいるものの、ダメージはそれほど大きくはありません。
この2銘柄が頑張っているので、ナスダック指数も、大暴落は免れているのでしょうね。
ここから考えてみますと、2通りのシナリオが、出来上がります。
一つ目は、ナスダック銘柄は、指数以上に下げているので、どこかで反発があるというもの。
二つ目は、指数を支えているテスラとアップルが崩れると、さらなる大暴落に繋がるというものです。
さて、ここから先、どのような展開が待っているでしょうか。
第3のシナリオも、あるのかもしれません。
それにしても、ネットフリックスが下がり過ぎていますので、気になっています。
株価は、高値の1/4、PERは17倍です。
成長が鈍化しているとはいえど、確固たる地位を確立していますので、ここから業績がさらに悪化していくことは、考えにくいと思われます。
いかんせん、円安なのが玉に瑕です。
どうしたもんですかね。