この週末は、投資家にとって、大忙しだ。
なぜなら、本日は、会社四季報の発売日だからである。
四季報は、3か月に1回発売され、今回は夏号になるのだが、なにより新型コロナ後の展望がどうなっているのかが、気になるところ。
業績予想などは、東洋経済の独断と偏見があるので、あまり当てにできない面もあるのは否めないが、凡その方向性はつかめると思っている。
アフターコロナの有望銘柄
コロナ禍において、何を考え、何を実行に移すのか。
基本的に、オールドカンパニーは、あまり変化は期待できないであろう。
変化できない上に、事業構造が旧態依然とした陳腐化したものであれば、もう救いがないであろう。
そもそも事業の寿命は短く、時代の変化に対応して、事業も変化いていかなければならないのだが、年々その変化のスピードが速くなっているので、対応できない企業が多くなっている。
そこで、このコロナ騒動なので、この変化がより一気に加速化してしまった。
企業によっては、業績の落ち込みは、一時的なものだと楽観視しているところもあると思うが、それは大間違いだ。
落ちたまま、もう浮上することはないかもしれない。
一年後に、どれだけの企業が退場しているかと思うと、ゾッとする。
変われる企業の要素とは
では、企業は、まず何をすれば良いのかというと、それは働き方改革だろう。
企業といっても、企業自体が個であるわけではなく、そこで働く人の集合体が企業である。
となると、働く人が変わらなければ、企業は変わらないのであり、働く人が変わるには、働く環境を変えるしかない。
昨日のブログで取り上げた、カルビーは、そのお手本となるだろう。
昨日のブログはこちら↓
働き手の思いや考えに、よく耳を傾け、働きやすい環境を整えることが、まず第一歩となる。
その上で、経営陣が会社の方針や進むべき方向性を示し、会社と社員とが一丸となって変革に取り組むことが必要だ。
一丸となるのは、言葉でいう程、簡単ではない。
いくら社長が、「一丸となって頑張ろう」と言っても、社員にその気がなければ、何も変わらない。
勝手に言ってろと、他人事だ。
社員のことを考えず、自分事に過ぎないから、そんなことになる。
また、「経営者目線で考えろ」という脅し文句も禁句であろう。
そもそも、社員と経営者は、役割が違うのだから、経営者目線なんて無理な要求なのだ。
これも、自分目線だけの、自分勝手な考えでしかない。
テレワーク=サボるの思考
古い体質の企業は、性悪説にたっているところが多い。
テレワークにしても、サボっているとしか思っていない。
社員を信じようとしない会社は、もうその時点で終わっている。
社員を信じないで、よく事業が出来るものだ。
また、テレワークに否定的な人は、そもそもアウトプットが少ない人だろう。
このテレワークで、実は、普段、何も生み出していないと気づいてしまった人も多いと思う。
そうした人にとって、テレワークが続くのは、即、存亡の危機となる。
今、会社に行きたがっている人は、ほとんどがこの部類の人ではないだろうか。
アウトプットができる優秀な人は、ずっとテレワークで良いと思っているだろう。
こうなると、会社が働き方の制度を変えていかないと、優秀な人ほど辞めていくことになる。
先見性のある企業は、多様な働き方を許容しているので、躊躇なく転職していく。
この現実に、気づいているだろうか。
変化できない企業は、役に立たない古い体質の人だけが残ることになり、いずれ死に体になる。
もう待ったなしだ。
選択の余地はない。