昨日の日本市場は、米国大統領選挙の討論会を経て、バイデン氏有利が伝わり急落したのだが、一夜明けてのNYダウとナスダックは、一転して急上昇。
追加の経済対策期待から上げたとも言われるが、振り回された日本市場はいったい何だったのだろうかと思える。
大統領選挙まで1か月余りとなったので、さすがにマーケットも敏感になってきたのは分かるが、こうも株価が上下一貫しないのは、まだどちらが当選するのかはっきりしないというのが正確なところだろうか。
それにしても、昨日の論戦は史上最低と言われるにふさわしい、ひどいものだった。
一方で、それほど議論の中身に期待をしていたわけではないこともあるだろう。
なぜなら、バイデン支持者たちは、認知症の疑惑があるバイデンが、普通に受け答えが出来るかどうかが焦点だったと言われている。
そういった意味においては、失言もあまりなく普通に対処していたようなので、成功だったといえるだろうが、果たして、大統領選がそんなレベルで良いのだろうか…。
あと気になったのは、バイデンの表情だ。
年齢のわりには、肌ツヤはよさそうにみえたが、表情の変化が全くないように見えた。
ポーカーフェースなのか、もともとそういう性格なのか分からないが、なにかどこかロボットのようで、異様に感じた。
いずれにしても、バイデンは77歳のおじいちゃん、ちょっとした動作にも心配になってしまう。
年齢でいえばトランプも74歳なので、大差はないのだが、活気のうえでは大差があるように思える。
人間、何より大切なのは、この「気」だと思っている。
何かを成し得ようとした時も、この「気」次第であるし、「病は気から」と言われるように、健康を保持するためにも、気の充実が欠かせない。
皆さんも、この「気」を高められるよう、気をつけていきましょう。
仕切り直しのマーケット
さて、大統領選に振り回された日本市場だが、今日は仕切り直しといきたい。
昨日下げた株も、反騰を期待したいところだが、なんと、朝から東証がシステム障害で売買停止状態。
こんなことって、ある?
何が起こったのか不明だが、これは完全にネガティブ材料。
以前、全銘柄の売買が止まったのは、かれこれ15年も昔の話。
システムの脆弱性を嫌気され、海外資金が逃避する可能性がある。
また、サーバー攻撃の可能性もあるので、今後の影響度合いが心配になる。
その場合、セキュリティ銘柄に、一時的にも関心が集まるだろうか。
少しでも早い復旧を期待するのは当然だが、復旧作業に当たっている人は、心身ともに大変だと思うので、心中お察ししたい。
外資の撤退
コロナの影響で、倒産する企業も増加しているが、日本市場から撤退する企業も出てきている。
格安航空会社のエアアジアは、日本での事業から撤退することを決めたようだ。
エアアジアは、マレーシアに拠点を置く外資であるが、中部国際空港に本社を置く唯一の航空会社で、よく利用していただけに残念でならない。
航空業界は、コロナ禍で壊滅的なダメージを受けており、経営はボロボロになっているだろうが、日本市場においては、Go To トラベルキャンペーンもあり、これから徐々に回復していくと期待されていたのだが…。
やはり、外資は見切りが早いということだろうか。
また一つ、コロナによる悲劇が生まれてしまった。
このやり場のない怒りをどこにぶつけていいのやら…。
2020年も残すところあと3か月、新たな悲劇を生まないことを祈るばかりだ。