昨日の米国市場は、ダウ、ナスダックともの下落。
ロシア問題を考慮すると、まあ想定内の展開でしょうか。
それでも、月曜日が休場だったことを考えると、下げ幅はさほど大きくなかったですので、現在の状況は既に織り込んでいるということなのかもしれません。
これを裏付けるように、VIX指数も高騰しているわけではありません。
VIX指数は28で、依然として高水準ではあるものの、1月末は30超えしていましたので、想定を超える展開にはなっていないということでしょうか。
では、ロシアの株価を見てみましょうか。
ロシアRTS指数は、2月18日が1481で、これが22日の朝には1,075まで暴落していたのですが、同日終値は、1,241まで回復しています。
ここから推察すると、現状は、市場は好感しているということであります。
西側諸国から経済制裁を受けることになり、ロシア経済は更に疲弊することが考えられますが、市場はそうは受け止めていないということが分かります。
昨日も記しましたが、エネルギー価格が上昇していますので、目的が達成されたということなのでしょう。
領土が拡張され、エネルギー面で優位に立てましたので、ロシアが完全勝利ということになるかと思います。
これで、バイデンも国際社会はもとより、米国国内での求心力はかなり低下することになります。
民主党政権も短命に終わることになりますが、もっと深刻なのは、我が日本国です。
このウクライナ情勢で、全く存在感を出せていません。
ウクライナは、ロシアの隣国であるなら、日本もロシアの隣国になります。
更に、どちらもロシアと領土問題を抱えていますので、状況は同じであるとも言えるのです。
今回の日本政府の動静を見ると、北方領土問題は解決するつもりがないと見られても仕方ないでしょう。
そして、この問題は、台湾、そして沖縄へと波及していく可能性も十分にあるのです。
到底、対岸の火事では、あり得ないのです。
全くもって、情けないことです。
平和ボケも、ここまでくると、国が滅びます。
そうなると、マーケットどころではなくなりますよね。
暗い気持ちの祭日となってしまいました…。