旅行関連銘柄が、今後アゲアゲになると昨日のブログに記したのだが、KNTCT(近ツー)は6%超上昇したものの、保有銘柄のエアトリは3%弱下落してしまった。
日々の上下は気にすることはないのだが、本日の引け後にバッドニュースが流れてしまった。
転換社債型新株予約権付社債(CB)と新株予約権(ワラント)を発行することになったようだ。
これにより、株価は最大20%超希薄化されてしまうので、既存株主にとってはネガティブなものとなる。
内訳は、CB10億円、ワラント51億円(当初行使価額換算)だ。
これを受けて、夜間PTSでは、19時50分現在で15%強下落している。
明日は、どこまで下がるかと悲観的になってしまうが、ワラントの場合は、、公募増資や株式の第三者割当てによる資金調達と違い、一時に大規模な希釈化を引き起こすわけではない。
説明資料にあるように、行使の時期や量をコントロール可能な設計になっているようで、株価動向に最大限影響を与えないような配慮もされている。
また、資金使途としては、財務健全性向上のために20億円、M&Aで28億円、成長せんりゃくで13億円としており、「守り」と「攻め」の両建ての戦略のようだ。
株主としては、afterコロナを見据えた前向きな戦略だと期待したいが、やはり市場の反応は気になる。
ワラントを発行した企業の株価動向
今年になって、コロナ禍もあり、ワラントを発行した企業が少なくない。
ここで、これらの企業の株価がその後どうなったかを見てみたい。
・Kudan(4425 マザーズ) 発表日4/20(終値6,340円)→ 翌日終値:5,340(△15.8%)→ 8/27終値:3,920円 |
・セキド(9878 東2) 発表日5/27(終値511円)→ 翌日終値:468円(△8.4%)→ 8/27終値:345円 |
・サインポスト(3996 東1) 発表日8/4(終値1,361円)→ 翌日終値:1,275円(△6.3%)→ 8/27終値:1,401円 |
・ホープ(6195 マザーズ) 発表日8/11(終値4,030円)→ 翌日終値:4,730円(+17.4%)→ 8/27終値:5,400円 |
・電算システム(3630 東1) 発表日8/11(終値3,965円)→ 翌日終値:3,785円(△4.5%)→ 8/27終値:3,665円 |
・フルッタフルッタ(2586 マザーズ) 発表日8/13(終値353円)→翌日終値:273円(△22.7%)→ 8/27終値: 213円 |
・小僧寿し(9973 ジャスダック) 発表日8/14(終値80円)→翌日終値:76円(△5%)→ 8/27終値:73円 |
・メディネット(2370 マザーズ) 発表日8/21(終値108円)→翌日終値:106円(△1.9%)→ 8/27終値:99円 |
いやあ、総じて芳しくない。
もちろん、それぞれ業績や会社の状態が違うので一概には言えないのだが、よほど成長期待がないと株価の復調は難しいだろうか。
では、エアトリはどうだろう。
願望も込めて、成長を期待したいと思う。
明日のマーケットの審判やいかに。