ついに、米国市場が大きく崩れました。
先週末、米国ダウは、981ドル安となり、今週の市場は、暗雲が立ち込めています。
この急落の原因は、利上げによる金利上昇ということになっています。
当初は、利上げ幅は0.25%となっていましたが、ここのところの急激なインフレにより、これが0.5%になるのか、はたまた0.75%になるのか。
今回は、パウエル議長が5月に0.5%の利上げを検討すると発言したことに端を発していますが、その先はどうなるのかも含め、急激な金利上昇に危機感を覚えているということです。
金利上げ自体は、以前から言われていることで、相場には織り込み済みなのです。
問題は、これがどの程度になるのか、ソフトランディングするのか、ハードランディングになってしまうのかによって、相場へのインパクトが変わってきます。
しかし、これも、ある程度は織り込んでいたと思うのですが、どうでしょうかね。
短期的には、この手の発言によって大きく振れることもあるでしょうが、これが中期的なトレンドとなるかどうかが、この相場を見極める鍵となってきそうです。
一方で、テクニカル的に見てみるとどうでしょうか。
ナスダックのチャートは、上昇トレンドは終わったようにも見えます。
コロナショックによる急落から一変して上昇相場となり、約1年半に渡り上昇し続けてきましたが、それも2021年11月に天井を付けた感があります。
その後は2割強下落し、一旦は戻したものの再び下落している状況です。
日本市場はどうかと言いますと、マザーズの状況は、ナスダックとは異なります。
こちらも、コロナショック後に急騰したものの、上昇相場は半年で終了しています。
2020年10月に高値を付けた後は、一進一退を続け、21年11月からは急落モードに突入。
高値から半値レベルまで崩壊してしまっている状況です。
こちらは、需給の問題もあるにはあります。
昨年後半は、IPOがやたら増えましたので、この影響もあるわけです。
しかし、弱いことには変わりはありません。
今後、ナスダックが下落相場に突入してしまうと、さらにマザーズも下がってしまうのかどうかが最大の懸念材料です。
あと、寄与度の大きい個別株の影響もあります。
最大のものは、メルカリの急落です。
メルカリは、昨年11月の高値から、現在は7割安に撃沈していますので、これだけで相当な影響を受けています。
先週末でも、メルカリ1銘柄で△4ポイントも下げていますので、相当なものです。
ここは、22年6月期の業績はダメですので、23年度がどうなるかです。
急回復するとなれば、株価も持ち直してきますので、マザーズ指数全体にも好影響を与えるはずです。
以上、全体感を含めて見てきましたが、肝心なのは業績です。
5月以降、今期予想が続々と発表されますので、これがどうなるかがポイントになります。
基本的には、バラ色の予想は出してこないと思いますので、期待は出来ないとは思っています。
あとは、株価とのバランスとなりますので、織り込み済みとなるのか、ネガティブサプライズとなってしまうのかですかね。
ここのところは、なんとも言えませんね。
難しい相場が続きそうで、神経擦り減りそうですが、健康一番、あまり深刻にならず頑張っていきましょう!