トランプ大統領が、筋書き通りに退院し、コロナウイルスに打ち勝った姿を全面的にアピールした。
入院中は、臨床試験中の抗体カクテル療法をはじめ、抗ウイルス薬のレムデジブルやステロイド系抗炎症薬のデキサメタゾンなど、フルコースの薬剤を投与され、電撃復活を成し遂げたのだ。
もちろん、ホワイトハウスに戻ってからも、世界最高水準の医療体制が敷かれるのだが、これだけの薬剤、特に未承認のものまで投与されたとなると、副作用も心配されるのだが、どうなのだろうか。
また、裏を返せば、副作用が懸念されるなか、これだけの薬剤が必要とされるほど、身の危険性があったということなのかもしれない。
いずれにしても、現時点では、生命の危機を無事乗り切り、大統領再選に向けて復活をアピールできたのだから、禍を転じて福と為すとしたいところだろう。
このままの勢いで、再選されることを期待したい。
さて、株価に目を転じてみると、トランプ大統領の容体が回復に向かうとの安心感から、連騰している状況だ。
この成行は、当然にして結果論であるわけだが、これは先週末の時点で果たして予想できることだろうか。
株の猛者たちの中では、先週末の急落時に、買いを入れていた人がちらほらいた。
先週末の時点では、トランプ大統領がコロナウイルに感染したとの報を受けての急落だったのだが、容体がどうだとの確実な情報はなかった。
その状態で買いを入れるということは、大事には至らないだろうとの判断だと思うのだが、これはなかなか出来る決断ではない。
世界最高水準での治療が行われるから、重症化には至らないという見方もあるとは思うが、高齢で肥満体質なことから、むしろ重症化する可能性の方が高いとも考えられる。
いや、それだけでなく、万が一のことも想定されるだろう。
こう考えると、万が一の時が発生した場合の下値リスクは、回復した場合の上昇期待値よりもはるかに大きいと思われる。
普通に考えれば、リスクが期待値を上回るようなケースで勝負するのは、無謀だと判断されるのだが、なぜ、猛者たちは買いという選択ができたのだろうか。
残念ながら、私自身、まだその境地に達していないので、理由は分からない。
結果を見れば、見事的中しているので、お見事と言わざるを得ないのだが、まだしばらくは真似できそうにない。
まあでも、意外と、「直感」なのかもしれない。
酸いも甘いも嚙み分ける嗅覚が、そうさせたのかもしれない。
そういう意味では、自分自身、まだまだ経験が足りないのだろう。
早くその次元に到達できるよう、励んでいきたいと思う。
持ち株の状況
昨日からの連騰で、我が持ち株群も相当恩恵を受けている。
当然個別材料もあるのだが、なかでも、エーアイ(4388)が急騰している。
音声合成作成サービスの「AITalk CustomVoice」が、喜び・怒り・悲しみの感感情表現に対応したとのことで、音声合成が、人工的でなく感情豊かなものになれば、利用用途も拡大されることだろう。
今日の株価は一服といったところだが、まだまだ上に行くと予想している。
新規では、仕込み中のグッドパッチ(7351)が、やっと軌道に乗り出した。
本日、8/25の高値を捉えたので、3,000円突破を目指して上昇してほしい。
あとは、買い増しのタイミングをどう計るかだ。
依然低調なのが、期待しているサンアスタリスク(4053)だ。
9/3につけた高値4,765円から、4割強もダラダラと下がり続けている。
まだ、取得単価を割り込んではいないものの、材料もなく、上昇のタイミングをなかなか掴めないでいる。
我慢比べの様相となってきているので、今はジッと耐えている。
マイナス圏に沈んでいるのは、オプティム(3694)だ。
先進的な取り組みをしているのだが、なかなか利益が追い付いてこないので、これも我慢のしどころといったところだと思っている。