世界的な競馬の祭典、ドバイワールドカップが昨日行われた。
注目の日本馬は、2着4回という、なんとも惜しい結果となった。
中でも、残念だったのは、ドバイシーマクラシックに出走した、クロノジェネシスだ。
4コーナーまで、絶好のポジション、手応えだったので、1着の可能性は十分あったと思う。
しかし、4コーナーを回ったところで、予期せぬことが発生。
なんと、同じ日本馬のラヴズオンリーユーに寄られ、ぶつけられてしまったので、そこでリズムが狂ってしまった。
まあ、競馬だし、ワールドクラスなので、これくらいのことはあるのだろうが、何も日本馬同士でぶつからなくても良さそうなものだ。
皆必死なので、仕方のないことだけれど、なにか後味の悪いものになってしまったと思ってしまう。
北村くんも、悔いが残るものになったと思うが、彼はまだ若いので、この経験を糧にして欲しい。
高松宮記念
さて、日本では、今日は高松宮記念が行われる。
あいにくの雨模様となったが、荒れた馬場で、どのような戦いとなるだろうか。
今回は、生粋のスプリンターが不在の中、未知数の馬が多いので、予想は難解だが、ここはレシステンシアのスピードが抜きん出ているように思う。
大型馬で馬力もあり、重馬場も、桜花賞の2着があり、苦にしないだろう。
1番人気ではあるが、ここは勝ち負け必至だ。
主戦の北村君が、ドバイで苦杯を舐めたので、その分も頑張って欲しい。
他馬はどうかというと、優秀なタイムを持っている馬が、なかなか見当たらない。
そうなると、格やコース相性、馬場の相性などを考慮する必要があるが、そうなると浮上するのが、ラウダシオンだ。
G1馬であり、中京の相性も良く、重馬場も走る。
1200m戦も、前走のシルクロードステークスで経験済みで、前哨戦としては3着と好走もしている。
鞍上はなんと言っても、ミルコ・デムーロ。
そして、デムーロといえば、2011年のドバイワールドカップだ。
この時のドバイワールドカップは、1着:ヴィクトワールピサ、2着:トランセンドと、日本馬がワンツーを決めた記念すべきレースだ。
そして、このヴィクトワールピサの鞍上が、デムーロだ。
当時は、東日本大震災後のレースで、この日本馬の活躍は、日本の競馬ファンは、みな涙した。
デムーロも「ニッポンは僕にとっても第二の故郷です。そのニッポンが大きな地震とツナミに襲われて沢山の人が被災しました。それだけに何とかしたいという気持ちが強かったです。この勝利をニッポンの皆様に捧げます」と当時語っていた。
さらに、2着に敗れたトランセンドに騎乗の藤田伸二兄貴も、「もちろん勝ちたかったけど、日本の馬に負けたのだからヨシとします」と語っていた。
この時の光景を思い出すと、今でも胸が熱くなる。
やはり、競馬はロマンだ。
競馬っていいもんですね!!