連日の酷暑となっている。
40℃を超える地点も出てきており、命の危険も生じている。
この酷暑がいつまで続くのか、考えるだけでゾッとするが、少なくとも今週一杯は続きそうだ。
巣篭りに酷暑、とんだ夏になってしまった。
とはいえ、この酷暑は今年だけの特有なものではない。
既にここ何年か、今年が一番暑いといっているように思う。
用語を整理してみると、25℃以上が「夏日」、30℃以上が「真夏日」、そして35℃以上が「猛暑日」となっている。
今では、25℃が夏日と言われてもピンとこないし、30℃でも暑いという実感はないほどだ。
この用語をみていると、気温が確実に上昇していることが分かる。
以前は、35℃以上になることがほとんどなかったため、35℃以上を示す正式な用語がなかったのだ。
では、いつからこの用語が使われるようになったかというと、それは2007年になる。
ということは、35℃以上の酷暑日が増えてから15年ほど経過していることになり、もう随分と長い間、この暑さに悩まされているのが分かる。
でも、そろそろ35℃以上の猛暑日が、最高ランクではなくなる日がやってくる。
40℃以上になる日が増えてくると、このクラスのネーミングが必要となる。
猛暑以上の表現となると…、激暑とか炎暑とかになるのだろうか。
熱帯夜も失権
こうも暑いと、夜になってもなかなか気温が下がらない。
まさに熱帯夜ということになるのだが、この熱帯夜の基準は、最高気温ではなく最低基準に基づくもので、夜間の最低気温が25℃以上の日をいう。
最低気温が20℃以上の場合は「真夏夜」というが、今ではあまり耳にしない。
もう20℃以上など当たり前なので、ほとんど使われなくなっている。
しかし、この熱帯夜自体も特別なものではなくなってきている。
本日の名古屋市の気温予想を見てみると、21時になっても32℃の予想となっている。
こちらも、熱帯夜は既に最高ランクではなくなっているので、新たなネーミングが必要なようだ。
こちらは、灼熱夜とか物騒な名称になるのであろうか…。
熱帯夜の過ごし方
熱帯夜で困ることは、寝苦しいことだろう。
暑くすぎて、熟睡できず何度も起きてしまい、体力を消耗してしまう。
対策としては、エアコンをつけて寝るということしかないのだが、これも室温調整がなかなか難しく、難儀なことになっている。
では、なぜエアコンがあまり機能しないのかというと、やはり外気温が高すぎるということが原因だ。
住宅の構造でいうと、日中、壁と天井に目一杯熱が蓄えられ、夜間にその熱が放出されるのだが、外気温が高すぎると、この放出が機能しなくなってしまう。
熱は、高いところから低いところへ移動するので、夜に外気温が下がれば、この壁と天井に蓄えられた熱が外へ放出されるので、室内環境は影響を受けない。
しかし、外気温が高いと、外へ熱が放出されず、逆に室内に放出されてしまう。
こうなると、室内はどんどん熱が移動してきて、劣悪な環境になってしまうのだ。
エアコンでいくら空間を冷やしても、壁や天井からの熱の流入で、バランスが悪くなり、体へのダメージが大きくなってしまう。
この対策としては、外に面した壁際で寝ないことにつきる。
なるべく壁から離れたところに寝るだけで、体感温度はかなり変わる。
些細なことではあるが、毎日のことなので、これだけでも寝苦しさは軽減され体力の消耗を防ぐことが出来る。
寝苦しさにお困りの方は、一度試してみてはどうだろうか!