夏の甲子園が中止となり、日本各地で動揺が広がっている。
幼い頃から甲子園を夢見て、野球に打ち込んできた高校球児たちのことを思うと、同じ野球人(過去だが)としてやるせない気持ちでいっぱいだ。
各地で代替案を計画する動きがあるのはせめてもの救いだが、どうにかして、球児たちの区切りをつけてあげてほしいと願うばかりだ。
一方で、中止となった大会は野球だけではない。
インターハイも中止となり、また吹奏楽コンクールも既に中止になっている。
ほとんどすべての高校部活動の大会が中止になっているのに、野球だけが大きく取り扱われるのは違和感がある。
野球だけ別格扱いなのは何なのだろうか?
高野連は金満団体?
こんなことを言っては、身も蓋もないが、やはり金が物を言ってるのであろう。
高野連が10億円以上もの純資産があると言われているように、野球は儲かるのだ。
大会期間中、国民をあれだけ熱狂させるのだから、当然といえば当然である。
もちろん、球児達にはそんなことは全く関係のない話なので、こんなことを言っては冒涜しているようで、いち高校野球ファンとしても悲しくもあるが、他の部活動との待遇の差はここにあるのは間違いないであろう。
それにしても、高野連は、潤沢な資金があるのだから、甲子園の代わりとなる何等かの大会開催の支援をしてもらいたいものだ。
このまま手をこまねいていると、存在そのものを問われ、近い将来に解体されるようなことになるかもしれませんよ。
将来なりたい職業は
高校球児の夢は、もちろんプロ野球選手というのが多いであろう。
私が小学校の時も、プロ野球選手が一番人気で、私自身も小学校の文集に「契約金1億円のプロ野球選手」と恥じらいもなく書いたものだ。
今はどうであろうか?
第一生命が4月に発表した、「大人になったらなりたいものベスト10」によると、小学生男子の1位は、なんと野球選手でした。
昨年(2019年)2位からの復権だが、ちょっと意外であった。
2位以下は以下の通り。
2位:サッカー選手、3位:警察官・刑事、4位:電車・バス・車の運転士、5位:学者・博士、6位:医者、7位:消防士・救急隊・食べ物屋さん、9位:ゲームやおもちゃを作る人、10位:大工。
小学生女子は以下の通り。
1位:食べ物屋さん、2位:保育園・幼稚園の先生、3位:看護師、4位:医者、5位:飼育係・ペット屋さん・調教師、6位:学校の先生、7位:美容師、8位:デザイナー、9位:歌手・タレント・芸人、10位:薬剤師
女子は芸人がランクインしているのが興味深い。
あれ?
ユーチューバーはどこいった??
2019年の調査を見ても、ユーチューバーはいない。
おかしいな、話が違うぞ…。
安心してください、ちゃんとランクインしてますよ!
謎が解けた。
中学生の部を見てみよう。
2019年のソニー生命によるアンケート調査によると、
男子の部の1位が「ユーチューバー等の動画投稿者」となっていた。
(女子の部は堂々7位)
中学生ともなると、将来が少しは見えてくるので、よりリアルな感じになるであろう。
かたや小学生は、1年生~6年生と非常に幅広い調査になるし、ましてや低学年では朧気になってしまう。
ちなみに2位以下は下記の通り。
2位:プロeスポーツプレーヤー、3位:ゲームクリエーター、4位:ITエンジニア・プログラマー、5位:社長などの経営者・起業家、6位:公務員、同6位:ものづくりエンジニア、同6位:プロスポーツ選手、9位:芸能人、10位:会社員
なかなか世相を反映している。
時代の変化とともに子供たちのなりたい職業も変わるのが当然であり、十分に変化に対応している。
逆に変化に対応できないのは、我々大人たちの方であろう。
女子の部は以下の通り。
1位:芸能人、2位:漫画家・イラストレーター・アニメーター、3位:医師、4位:公務員、同4位:看護師、6位:ショップ店員、7位:ユーチューバー等の動画投稿者、8位:作家・ライター、9位:デザイナー、10位:美容師
個で戦える時代へ
SNSが浸透したおかげで、個人でも様々なことが発信できるようになり、かつ影響力を与えることができるようになった。
ほんの少し前までは、資金力のある大企業にしか、情報発信など出来なかった。
テレビがその典型だが、テレビCMなど簡単にできるものではないし、それは今でも変わらない。
しかし、そもそも、テレビの情報そのものが以前ほど影響力を持たなくなった。
新聞もまたしかりだ。
若者は、テレビや新聞ではなく、SNSで情報を入手するようになったのだ。
また、これは何も若者だけの話ではない。
テレビや新聞等の旧メディアは、スポンサーへの配慮が必要で、正確な情報を発信することができないし、会社の方針等で情報が偏りがちにもなる。
いわゆる偏向報道というやつだ。
確かにSNSの情報も玉石混交ではあるが、ソースさえしっかり見極めれば、正確な情報を入手でき、正確な判断が下せる。
そして何より情報が早い。
現に、最近のTV番組は、SNS情報の後追いネタが非常に多い。
「あっこれ、先週、Twitterで見たやつだ。」
これからは、個の時代だ。
まさに「コペルニクス的転回」といってもよいほどだ。
個で生計を立てる!
これが、年内のミッションであり、実現可能と考えている。
いずれ近いうちに、報告できる日もくるはずだ。
これから、その軌跡を楽しんでいただきたい。