HOUSING

地方創生とともに不動産の価格破壊が始まる

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コロナ禍で、不動産の価格が下落している。

外出自粛に加えマインドが相当低下しているので、当然の現象といえる。

住宅展示場は、人が全く訪れなくなり、ゴースト化しているらしい。

しばらくは、この流れは止みそうにないので、企業側もまさに体力勝負になってくるだろう。

 

人々はみな、このコロナ禍で、いろいろと考えるところがあったかと思う。

家の中にいることを強制されたこともあり、これからの生き方を、否が応でも考えさせられたであろう。

 

今のままの働き方で良いのか。

どんな暮らし方をしていけば良いのか。

これから生きる上で、住宅はどんな役割を果たしていくのか。

どこに住むのが良いのか。

買うのが正解なのか。

今の時点では、まだ、模索中の人が多いであろう。

 

暗中模索の状態では、人は行動を起こさない。

そもそも必要かどうかも分からないものを、一足飛びに探しに行くことはしないであろう。

 

価格は上下するもの

 

また、価格も大きな要素となる。

不動産価格は、景気に左右されるので、好景気なほど当然高くなる。

景気が良いと需要が増えるので、建築に使われる資材が高くなる。

昨今の人出不足が拍車がかかり、職人さんなどの人件費も高くなる。

 

そして、税金の影響も大きい。

昨年10月に、消費税が2%上がり10%となった。

たかが2%なのだが、3,000万円の住宅なら影響は60万円にもなる。

そもそも、住宅は資産であるのに、消費税が必要なこと自体がおこしなことなのだが、その議論はまた今度するとして。

対して、収入は増えるどころか減少すらしているので、負担額だけが増加する。

こんな時に、高い買い物をしてしまっては、家計が破綻するだけでなく、今後の価格下落も食らうことになり、致命傷になりかねないのだ

 

このように、不動産環境は、価格がピーク値に近いほど上昇していたところ、消費税増税による需要減退で下降し始め、さらにコロナにより止めを刺された状態になっているのだ。

価格調整としては、いいタイミングなのだが、この価格調整が今までと同じ性質のものとなるかどうかが問題だ。

景気変動によるものであれば、上下を繰り返すことになるのだが、不動産に対す価値観が変わってしまえば、新たな潮流が発生する可能性があるのだ。

 

 

都心一極集中の時代が終わり、地方創生へ

 

このコロナ禍で大きな行動変容が起こっている。

その最たるものは、在宅勤務の普及である。

今までは、デジタル化を推進する企業でさえも、在宅勤務はさほど行われていなかった。

旧態依然としたオールドカンパニーならなおさらだ。

 

これが、この3か月ほどで一機に普及し、在宅勤務でも問題ないことが確認され、むしろ効率的であることが分かった。

まさに、仕事の在り方を変革する、デジタルトランスフォーメーションだ。

時代の流れに機敏に適応する企業は、アフターコロナでも在宅勤務を恒常化していくはずだ。

 

フェイスブックとグーグルは、在宅勤務を年末まで延長。

ツイッターは、在宅勤務を恒久的に認める方針。

日本でも、ドワンゴが、7月から本格的に在宅勤務を導入。

日立も、在宅勤務を標準とした、新たな働き方に転換する方針を示した。

 

これは、働き手にとってもウェルカムだ。

無駄に満員電車に乗ることがなくなり、時間を有効活用できる。

嫌な上司と顔をあわせることがなくなり、精神的安定を得られる。(これが大きい)

 

このように、在宅勤務が恒常化すると、不動産市場はどうなるかということを考える必要がある。

つまり、オフィスに行く必要がなくなるとなると、住む場所の制限がなくなるということだ。

そうなると、不動産価格の高い都心に住む必要性がなくなり、価格の安い地方に住むという選択ができるようになる。

住みたい街に、自由に住めることになるなんて、こんな幸せなことはないではないか。

 

空洞化が激しい地方にとっても、活性化に繋がる。

余っている土地や建物を有効活用できるので、ウイン・ウインの関係を築ける。

これが実現すると、地方は大変革をとげ、確実に創生する。

 

駅から徒歩5分という価値も変容

 

最後に、駅から徒歩何分という価値観も、変容していくであろう。

今、マンションであれば、徒歩5~10分圏内でないと、資産価値を保てないと言われるが、そもそも、在宅となれば、駅近はあまり意味をもたなくなる。

学生だって、オンライン授業が主流となると、駅近は関係なくなる。

 

こうなると、周辺環境が大きな価値を持つようになるのかもしれない。

閑静な立地、自然を感じられる環境。

価値観は、移動中心から、住そのものへ変わっていく。

まさに、「住み心地」がどうかが問われる時代となり、その時代の到来を切に願いたい。

 

 

 

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