昨日の米国市場は、ダウ・ナスともに小幅高の展開。
波乱含み予想の今週ですが、2日目を無事に通過してくれました。
欧州市場もアジア市場も堅調な動きを見せていましたので、今のところ、株市場は異常なしの状況となっています。
ロシア・ウクライナ情勢については、膠着状態が続いていますが、ロシアについては、またもやデフォルトを回避しました。
一時は、すぐにでもデフォルトに陥ると言われていましたが、なかなかですね。
この背景には、ロシア国内の為替についても、株価市場についても暴落を免れ、むしろ堅調に推移していることが上げられるでしょう。
そして、その堅調な要因は、やはり、エネルギーの力ということになります。
天然ガスを主力とするロシア産エネルギーは、毎日、欧州を中心に世界中に供給されています。
この現金収入だけで、一日10億ドルとも言われていましたので、これだけでみても、ロシア経済は盤石です。
欧州各国は、供給先を変えると言っていますが、現状は、ロシアに頼らざるを得ません。
口では反ロシアを唱えながらも、内実は、ロシアなしでは国が成り立たないというこの現状。
やはり、このロシア・ウクライナ問題は、単純な見方では、真実は見えてこないと思います。
まさに、複雑怪奇、魑魅魍魎な世界です。
さて、株式市場に目を戻しますと、今後の展開については、やはり企業業績如何ということになってきます。
米国の金融引き締めについては、ある程度は織り込んでいるはずですので、業績相場への移行が顕著になってくると考えています。
注目は、トヨタ自動車の決算予想です。
足元は、減産が続く厳しい戦いを余儀なくされていますが、通期でどのような決算を出してくるかが、市場に大きな影響を与えることになります。
注目の決算発表は、5月11日。
この日を境に、相場の流れが一変するかもしれませので、注視していきましょう!