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これからどのように働くか【判断基準はウェルビーイング】

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コロナ禍で、企業の働き方が大きく変わったが、働き手の仕事に対する考え方や感覚も大きく変化している。

在宅勤務の浸透により、家族と向き合うことが増えたことによる考え方の変化。

それに伴い、今後、どのように働くことが、自分にとってより良いことなのかを深く考える契機となった。

 

今までは、会社に出勤することが当たり前、集まって会議するのが当たり前、出張するのが当たり前、そして、満員電車に耐えることが当たり前で、疑問に思うことすらなかった。

当然、嫌だなあと思うことはあっても、どうすることも出来なかったのが実情だ。

それが、このコロナ禍で当たり前でなくなり、異なる選択肢が浮上した。

そして、その選択肢が、とても心地よいものであることが分かってしまった。

 

問題は、アフターコロナで、これがどうなるのかだ。

何事もなかったかのように、元に戻ってしまうのだろうか。

 

ウェルビーイング

 

ウェルビーイング(well-being)という言葉がある。

これは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味するが、これからの働き方においては、このウェルビーイングの概念がとても重要になる。

 

この概念のもとに考えた時に、これからどのように働く環境を整えていくかが、企業にとって大きな課題となる。

働き手の意思を無視した一方的な施策は、もはや通用しないだろう。

ここは、十分に対話を行い、それぞれの企業そして働き手にとって、より良い働き方を定めていってもらいたい。

それが、結局は、必ずお互いのためになる。

心身共に良好な状態で仕事をすれば、生産性が上がるので、WIN-WINとなるはずだ。

 

SDGsへの取り組みが求められている

 

従業員の働き方の環境を整えた上で、企業として、これからどのように活動していかなければならないか。

そこで、今、注目されているのが、「SDGs」だ。

 

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が、2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標だ。

17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されているので、詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

 

SDGsとは、地球全体の課題の解決を目指すもので、いわば社会課題のかたまりのようなものだ。

ビジネスとは、そもそも課題を解決するものであるので、SDGsはその指針となる。

地球規模の社会課題を解決することで、途上国を含めた地球全体の発展に寄与し、かつビジネス上の利益を得られる。

まさに、社会貢献と自社利益を共存させることが出来る取り組みとなる。

 

実際に、現在多くの企業が、このSDGs経営を標榜するようになった。

しかし、実態はどうかというと、「で、何をどうやったらいいの?」と手探り状態なのが現実だ。

 

成功の鍵はデジタルトランスフォーメーション

 

SDGsに取り組むには、発想と行動の変革が必要となる。

多くのオールドカンパニーにとっては、既存事業の延長上でしか事業を構想できないので、社会課題といっても、どうやっていいのか分からないのだ。

スタートアップのような機敏さ・柔軟さ・尖り方が必要になるのだが、そんなに急には変われない。

 

そこで、鍵を握るのが、デジタルトランスフォーメーション(DX)だ。

デジタルの力をもってして、大きく変えていくのだ。

経営のあり方、事業のあり方、そして行動のあり方を。

 

でも、ここでも、そのやり方が分からないというジレンマに陥ってしまう。

いや、本当は、分からないというよりも、変わりたくないという方が正しい見方かもしれない。

経営陣は、今までのやり方で成功してきた人達なので、そのプライドから、変える必要などないと考えてる。

また、変革が急激なので、どのように変わるのかイメージできず、判断ができないということもある。

 

このように、会社を変革しようとする場合、何が難しいかというと、いつの時代も社内の抵抗勢力の壁だ。

この抵抗勢力は、そのほとんどが、ただ変わりたくないから反対する、責任を取りたくないかた反対するといった、しょうもない人達だ。

 

こんな人達を相手にするのだから、変革しようと頑張っている人も、だんだんと馬鹿馬鹿しくなり、面倒くさくなり、どうでもよくなってくる。

そして、変革を起こそうとする行動も徒労に終わり、また何事もなかったかのように元の姿に戻っていく。

このような無限ループが行われ、段々と衰退していくことになる。

 

これを解決する方法は、唯一トップダウンしかない。

トップダウンもない、ボトムアップもない、という会社は、もう救いがないので、早く見切りをつけるべきだろう。

デジタルトランスフォーメーションの時代、もう猶予はない。

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